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荒倉山


【日時】 1999年12月5日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 荒倉山・あらくらやま・555.3m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.49、岩谷、岩津、角神五十沢線 経由)=7:45 峠〜8:13 発―8:22 東北尾根の上―8:38 荒倉山〜8:48 発―9:04 東北尾根の上―9:18 峠=(角神五十沢線、黒岩大牧線、大牧、R.49 経由)=11:15 新潟着

 飯豊連峰の烏帽子山に始まり、筆塚山、棒掛山、土倉山、白髭山のピークを連ねた長大な稜線は阿賀野川に至って終わる。白髭山の西の末端部には、幾つかの小ピークがかたまっており、地形図には荒倉山の名前を見ることができる。しかし、地形図における荒倉山は、555.3mピークから西に延びる尾根上のピークにしかすぎず、荒倉山という名前は、この一帯をさすと考えた方が良さそうである。点の記では、荒倉山という名前は555.3mピークの三角点の点名に使われている。従って、555.3mピークをもって、荒倉山の山頂と解釈しても良いであろう。

 忘年会の翌日とあって、目は覚めたものの、山登りの気分はあまりのっていなかった。ともかく、雨は止んでいたので、昨日偵察済みの荒倉山に出かけることにした。水原を過ぎる頃から雨が本降りになった。始めからこの天気なら、家で寝ていただろうが、出かけてきたからには登山口まで行ってみるしかない。
 三川から赤谷に至る県道から三川温泉スキー場への道に入ると、スキー場への道が右に分かれるので、ここは直進。この林道・角神五十沢線は、舗装された走り易い道で、若い杉の植林地を大きなカーブを描きながら、高みに向かって長々と続いている。地形図では、荒倉山三角点ピークの北側で終わっているが、実際には白髪山との鞍部を越して、柳新田に通じている。この一帯には、ふるさと林道として、地図に載っていない林道が整備されている。伐採地で視界を遮るものが無いため、高原地帯の山岳道路を走っているかのようなドライブ気分を味わえる道である。もっとも、昨日は、晴天のもとに笠菅山や黒岩の眺めを楽しむことができたが、今日は、雨雲が眺めを閉ざしていた。
 峠の手前の路肩帯に車を停めて、天気の模様眺めに入った。峠の標高はすでに450mあり、山頂までは100mの標高差しかない。ガスで視界はあまり良くないが、尾根も明瞭なので、なんとかなりそうであった。小降りの雨は止みそうになかったので、車の中で雨具を着て出発準備をした。
 峠からは、植林地の縁をたどって山に向かって進んだ。尾根上は潅木が密生して歩くのは困難であった。伐採地の奥から、北に向かって延びる尾根を目指して、潅木の中を真っ直ぐに登った。潅木は密生しており、雨の中の薮コギは、あまり楽しいものではなかった。展望も閉ざされていたため、赤布を短い間隔で付けた。尾根の上にでると、比較的歩きやすくなった。人の痕跡として、ペットボトルのゴミが一つと、ピンクのビニールテープを見つけることができた。境界見出し標も所々現れ、なんらかの用があって登る人間はいるようである。
 山頂は奥に長く、薮が濃くなった。何本もの天然スギが並んだ広場の先で、下り斜面に転じた。山頂に達したことは確かなようであったが、気になるのは三角点であった。スギの木立の中は論外として、その脇を捜したが見つからなかった。雪も所々積もっており、落ち葉も積もっており、見つけるのは難しそうであった。諦めかけて、戻りながら潅木の中を捜していくと、潅木の中に三角点を見つけることができた。三角点に接して境界見出し標がうたれていた。前後を眺めると、丁度天然スギの中間部分であった。下山後に点の記を見直すと、西のスギから15m、北西のスギから25m、東のスギから35mと図示してあった。点の記のコピーを持ってくれば、手こずらないで済んだかもしれない。赤布を回収しながらの下りになった。水を吸った赤布はほどけ難く、歩く速度は遅くなった。
 車に戻って、濡れた衣類を着替えた。時間は早いが、今日の山はこれで終わりにした。角神五十沢線を先に進み、大牧線を経て黒岩大牧線を下ると、大牧の駐車場の脇でR.49に飛び出した。

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