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焼山、要害山(三川)


【日時】 1999年10月17日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 焼山・やきやま・378.0m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【ガイド】 鈴木眞さんの登山ML報告

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 要害山・ようがいさん・240.1m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【ガイド】 なし
【温泉】 新三川温泉・クアハウスローズベリー 300円 備品(シャンプー、ボディーシャンプー)

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.49、揚川ダム、林道大清水沢線 経由)=8:05 林道終点〜8:18 発―8:38 村界尾根―8:44 焼山―8:51 踏跡終点見晴らし〜8:56 発―9:00 焼山―9:04 村界尾根―9:22 林道終点=(林道大清水沢線、揚川ダム、R.49、三川 経由)=9:57 三川温泉スキー場=10:22 要害山登山口―10:31 要害山〜10:36 発―10:44 要害山登山口=(人品頭山偵察、新三川温泉ローズベリー入浴、三川、R.49 経由)=15:40 新潟着

 焼山は、津川の下流部で阿賀野川が大きく左に屈曲するところの左岸に位置する山である。磐越自動車道は、この山の下を通っており、焼山トンネルの名前で一般に知られている。

 要害山は、R.49の白崎橋で阿賀野川を渡る時に目に入ってくる、右岸にそびえる鋭峰である。地形図には山名は記載されていないが、点の記によれば、点名は「白川」、俗称「大藤場」とあるが、地元では要害山と呼んでいるようである。

 焼山は、磐越自動車道の焼山トンネルで、その存在が気になっていた山である。その周辺一帯には400m前後の低山が続いているが、地図に名前の記載されちるのは焼山のみであるのも余計に気にかかった。点の記を見て、東に延びる林道と送電線の巡視路を利用して登るのかなと思案していたところ、鈴木眞さんから、山行報告があり、登山道があることを知った。雨の予想が出ていたが、道があるならばなんとかなるだろうと思って出かけることにした。
 R.49から揚川ダムの堰堤を渡り、右岸の小花地集落方向に向かうと、すぐに林道が現れた。この入口には自然アカデミーの看板が立てられている。山に向かって舗装道路が続き、途中の路肩に林道大清水沢線の標柱を見つけることができた。林道の終点は広場になっていた。雨が降り続いていたため、雨具を着ての出発になった。
 杉林の中に、小さな沢に沿って道が付けられていた。右岸から左岸、そして右岸と、短い間隔で沢をまたぎ越していくと、右手に伐採地の斜面がせまり、左手から枝沢が合わさったところで、左手の尾根に上がっていく踏み跡があった。ここには、テープが付けられているが、見落としやすいので注意が必要である。二つの沢に挟まれた尾根の登りになった。高度を上げていくと、杉林から雑木林に代わったが、道は明瞭であり、テープも所々付けられており、迷う心配はなかった。左手から延びてきた尾根に上がり、さらに登りを続けていくと、再び左手からの尾根に乗り代わった。この尾根が村界尾根のようであった。尾根からの下降点は帰りが心配になるものだが、尾根の先は薮が濃くて進みようがなく、はっきりした道が続いているため、迷いそうにもなかった。鈴木さんは、送電線から登ってきたというが、薮が濃くて大変だったろうなと思い、情報の有り難さに感謝した。焼山の山頂は潅木に囲まれて展望は無かった。もっとも、雨雲の下とあっては、はじめから展望は期待できない状態であったが。
 山頂を越して踏み跡は続いていたので、先に進んでみた。少し枝がうるさくなってきた。松の木が立つ尾根のとったんで道は終わっていた。西の方面が切り開かれていた。薮の中に測量の紅白棒が落ちていたことから、測量を行っていたのであろうか。正面には、どっしりと587.6mピーク(点名・黒山)が広がっていた。
 車に戻っても、まだ早い時間であった。続いて、近くにある気になる山に向かうことにした。R.49の白崎橋で阿賀野川を渡る時、右岸のとんがり山が目に入ってくる。以前から気に掛かっていた山であるが、地形図には名前は載っていない。点の記を見ると、点名・白川(俗称大藤場)とあり、麓の工場より東方沢沿いに峠に登り、尾根伝いに山頂に至ると書かれている。まずは、工場の入口をのぞいてみたが、工場の中には入りにくい雰囲気であった。地図を見ると、三川温泉スキー場方面からの方が、この山に接近しやすそうであった。以前は、スキーを熱心にやっていたが、三川温泉スキー場には来たことがなかった。スキー場の大駐車場に入ると、右手にとんがりピークが頭をもたげていた。車をとめて、ロッジ小栗沢の脇からはじまる林道にてぶらで偵察に入った。山麓を左方向に巻きながら登っていくと、南東に延びる稜線に上がる手前で丸太の階段も設けられた登山道の入口に出た。林道は、その先でゲートで閉ざされていた。ヤブコギを覚悟していただけ、この登山道は、予想外であった。車に戻って、山の道具を持ってくることにした。
 車の走行にも問題のない林道であった。方向転換は、ゲート前まで進んだところで行い、登山道入口近くの路肩に寄せてとめた。登山道は、階段登りも交えた急坂が続いた。この道が無かったら、かなり苦労しそうであった。ジグザグを切りながら登っていくと、山頂手前で道は左右に分かれた。後で判ったことだが、登山道は山頂直下を一周しており、どちらを通っても山頂には達することができた。まずは、左手の道に進んだ。阿賀野川を見下ろす高度感のある眺めが広がっていた。北寄りに回り込んだところで、もうひと登りすると山頂に到着した。山頂にはあずまやが設けられていた。三川温泉スキー場には、キャンプ場も設けられており、この山の登山道は、キャンパーのためのハイキングコースとして整備されたものではないだろうか。思わぬハイキングの山を知ることになった。
 新しい山をレパートリーに加えることができたが、気に掛かるのは、その名前である。月曜日に三川村役場に電話をかけた。山名を尋ねると、始めに出た人は要害山、次の観光課では前山と呼んでいるとのことであった。
 この後、荒倉山のためにスキー場上部へ通じる車道と、人品頭山の林道と踏み跡の偵察を行った。

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