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角田山カッタン岩・岩トレ

1999年3月7日 日帰り 峡彩ランタン会岩トレ 曇り

 峡彩ランタン会の、春の恒例行事になっている角田山カッタン岩の岩の基本訓練に参加した。これまで、なんとか無事に山歩きを続けてきたが、岩のトレーニングの必要性は感じていた。昨年、インターネットの友人の宇都宮の白石さんから、沢に連れていってもらうために、直前に岩の特訓を二度受けた。岩の訓練は反復が必要なようで、記憶は薄れ始めてきていた。
 角田山については、一般コースを少し歩いたくらいで、隅々まで知っているわけではないが、カッタン岩も、桜尾根近くというだけしか知らなかった。現地の集合時間少し前に角田浜に到着したが、広い駐車場のどこに集まれば良いのやら。燈台寄りに移動してみると、木村さん一行が歩き出すところであった。皆の集合を待っていると、上村さんが到着して、カッタン岩に向かうことになった。車道をくぐって、荒れた林道を進むと、左上に大岩が見えて、これがカッタン岩であった。踏み跡を辿って山の斜面を登ると、たちまち汗が吹き出てきた。岩は上下二つが並んでおり、早朝から、佐久間さん達が、ロープを張って準備をしていた。岩場の上の笹尾根まで上がって、岩の装備を身に付けた。
 岩場の基部で、佐久間さんから、ロープの結び方や器具の使い方の説明。岩場の基部といっても、なかなかの高度感であった。穏やかな陽気に誘われて、角田山にもハイカーが沢山入っているようで、燈台コースを歩く人の姿が何人も目に入った。海も明るく輝いており、春の陽気であったが、風は冷たく、岩場に腰を下ろして話を聞いていると寒くなってきてしまった。
 話よりも実際に体を動かそうということで、上の岩場の傾斜もそれ程ない所で、プルージックで自己確保しながらの三点支持の登り。下りは、エイト環を使っての下降。ついでに、肩がらみの懸垂下降もやってみたが、ロープがこすれて手のひらや肩が赤剥けになりそう。でも、ある程度の傾斜でもって手がかりの無い斜面なら、肩がらみの懸垂下降が役に立つ場合もあるかもしれない。
 昼は、海側の谷間に下りて、草地の中で昼食にした。雪割草も咲き始めが、幾つか見つけることができた。いつものように賑やかな昼食会であった。
 午後は、下の岩に移って、トップロープでの岩登りと、岩の上部からの懸垂下降の練習をした。カッタン岩は、砂岩というのか、小石が突き出ており、手がかりや足がかりは多かった。凹部の登りはなんとかこなしたが、凸部のコースは、垂直部分が長く、手足が草臥れてきており、やめておくことにした。懸垂下降は、オーバーハングで下が見えずに始めは恐かったが、繰り返すうちにかなり慣れてきた。
 岩にしろ、学ばなければならない山の技術は、まだまだ多い。背伸びをしないで、少しずつ勉強していこう。


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