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岳岡山

1999年2月20日 日帰り 単独行 曇り

岳岡山 がくこうやま(167.4m) 二等三角点 五頭山塊周辺(新潟県) 5万 新発田 2.5万 天王
ガイド:無し

2月20日(土) 9:30 新潟発=(R.7、競馬場IC、豊栄、R.460、月岡温泉、R..290、荒川 経由)=10:25 岳岡山南東の林道分岐〜10:35 発―11:21 岳岡山〜11:30 発―12:08 岳岡山南東の林道分岐=(往路を戻る)=13:30 新潟着

 岳岡山は、蒲原平野の東の縁に沿って、加治川と阿賀野川の間に南北に連なる五頭山塊の北西の角に位置する山である。20万分の1地図には一等と二等三角点に三角マークが記載されているが、五頭山塊とその前衛の山で三角点マークのついているのは、松平山と菱ヶ岳、それにこの岳岡山しかない。松平山は一等三角点ピーク、菱ヶ岳は五頭山塊の最高峰で、登山道もあり登る人の多い山である。それに対して、岳岡山は、標高もそれ程無く、一般登山者の興味の対象にはならない山である。もっとも、この山の名前は、岳・岡・山と、それらしい漢字を並べて面白い。これで峰が入っていれば完璧であるのだが。実際に麓から眺めれば、岡というのが一番相応しそうである。
 登る山を求めて20万分の1地図を眺めていて、岳岡山というありふれた漢字を連ねた変わった名前の山に興味を持った。1月23日の真光寺山と権現山の後に偵察を行い、その後保坂さんのまとめている新潟の山の資料の「百山百色」を見ても、登山道は無いようであった。それならばということで、登りやすそうな所から登ることにした。コースは、北西尾根経由、あるいは南面の田家に通じる車道から伐採地を直登して南西尾根に取り付くものが考えられるが、山頂付近で急斜面になりそうであった。東面の松岡に抜ける破線入口の尾根を使って東面に取り付けば、急な所は無く山頂に登れそうであった。
 山に向かう時、曇り空ながらも、豊栄付近からは、五頭山塊や二王子岳の眺めが広がった。荒川の集落から田家に向かい、送電線の鉄塔下に向かって分かれる車道に入った。杉林の手前で、地図には破線で示されている松岡に通じる林道が左に分かれたので、この入口に車を停めた。杉林を抜けて水田を越したところで山に取り付いた。倒木が目立ち、枝がうるさいものの、ひと登りで尾根にのることができた。雪はほとんどなく、薮コギになった。北に向かって尾根をたどり、東からの尾根を合わせて、北西に方向を変え、次いで北東からの尾根を合わせて方向は西に。急な登りは無いものの、コースがカーブしているので、念のためにテープを付けた。杉は所々見られるものの、雑木林の中の歩きであった。登るに連れて残雪も多くなった。薮コギを嫌って、白い帯になって続く残雪に足を踏み入れたものの、ササの上に積もった雪を踏み抜いたり、下に倒木が隠れていて臑を打ったりして、あまり歩きやすいともいえなかった。雑木林の中に広がった雪原を緩やかに登っていくと山頂の一画に到着し、三角点はどこかと、あたりを見回すことになった。幸い、台地状の山頂の北西の隅に、三角測量の紅白棒と「大切にしよう三角点」の標柱が立っているのが見えて、山頂を確認できた。
 岳岡山の山頂は、木立に囲まれて、北面の櫛形山脈方面が見えるくらいであった。雪の中から三角点を堀だそうと、木の標柱の回りを掘ったが、これは空振り。紅白棒の周囲を掘ったら三角点が出てきた。かなり、表面は磨耗して、字は読みとれなかった。三角点を笹の葉が取りまいており、雪の無い季節は、山頂一帯は笹原が広がっているようであった。人の入っている気配はほとんど無い山頂であった。
 山頂を後にするときは、木立の間から五頭山塊を眺めることができたものの、足元に注意をはらいながら下っているうちに、急に天気が悪くなって、雷一発と共に雪が降りだした。車に戻った時には、激しい雪のために視界も閉ざされた状態になり、山歩きもこれで終わりにすることにした。

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