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木原木山、赤溝山

1999年2月11日 日帰り 単独行 曇り

木原木山 きわなみやま(238.2m) 三等三角点 朝日連峰周辺(新潟県) 5万 塩野町 2.5万 越後門前
ガイド:武田氏の個人情報

赤溝山 あかみぞやま(219.7m) 三等三角点 朝日連峰周辺(新潟県) 5万 塩野町 2.5万 塩野町
ガイド:無し

2月11日(木) 6:40 新潟発=(R.7、蓮野IC、R.113、荒井浜、R.345、神林、R.290、殿岡、指合 経由)=8:04 林道木原木線入口〜8:16 発―8:34 作業道ゲート〜8:38 発―8:52 作業道終点―8:55 木原木山山頂〜9:06 発―9:08 作業道終点―9:20 作業道ゲート―9:32 林道木原木線入口=(指合、殿岡、R.290、上助淵、R.7、古渡路、布部 経由)=10:11 赤溝山南の林道入口〜10:20 発―10:42 切り通し―11:12 赤溝山〜11:26 発―11:37 切り通し〜11:42 発―11:54 赤溝山南の林道入口=(往路を戻る)=14:00 新潟着

 木原木山は、岩船郡神林村の海岸平野部と山間部の境界の、石川左岸にある山である。最近ハイキングコースが整備されて訪れる人も多くなっている大平山への入口に位置している。この山の読み方は、コンサイス日本山名辞典には、「きわらぎやま」と書かれているが、村上の武田氏によれば、昔この山の麓まで波が来たというのが山名の由来で、「きわなみやま」と呼ぶという。
 赤溝山は、朝日連峰より流れ出る三面川右岸の、海岸平野部との境に位置する山である。標高が低いこともあるが、山頂部の地形が複雑で前面のピークに山頂部が隠されてしまい、展望の開けた三面川河畔から眺めても、背後の鷲ヶ巣山に目がいってしまい、あまり特徴的な印象は得られない。
 山頂に行き着けなかった山は、それなりの理由があるにしても、気にかかってならない。早い時期に登るにかぎるのだが、幸い週の半ばに休日が入った。雪も締まってきているはずで、今回は問題は無いはずであった。神林村のR.7付近からは、木原木山は、横に長く、右側が伐採・植林地で白く見え、知っていさえすれば良く見える山であった。今回は指合の集落はそのまま通過して南大平に向かうと、石川を右岸から左岸に渡った所に、林道木原木線の入口があった。林道は除雪はされておらず、その入口に車を停めた。かたわらの沢を見ると「銘水きわなみ」という、小さな看板が立てられていた。この山の読みは、武田さんから教わっていたが、改めて地元の読み方を確認できた。難読というより、完全な当て字のような気がするのだが。今回は、林道歩きということで、スノーシューを履くことにした。
 雪の林道に足を踏み出すと、前回とは違って、雪の表面は締まってほとんどもぐらなかった。ほっとひと安心したところ、いきなり腰まで雪に落ち込んでしまった。中を見ると、側溝が空洞になっていた。ぼんやりした青空が広がり、まずまずのスノーハイクといった陽気であった。林道を辿っていくと、高度も上がって、指合の集落を下に見下ろすようになった。ひと汗かくと、左手に、めざす作業道が分かれていた。入口には簡単な鎖がかかって、車の進入禁止になっていた。この作業道は、かなりの急勾配で、山の斜面をジグザグに上っていった。幅といい、傾斜といい、スキーの初心者向き林間コースといった感じであった。山頂部稜線に上り着くと、蒲萄山塊や鷲ヶ巣山の眺めが広がり、カモシカが出迎えてくれた。作業道終点の広場から雑木林の中を辿ると、僅かな歩きで木原木山の山頂に到着した。山頂標識といったものは無かったが、三角点の脇に立てられている木の標柱が雪の上に頭を出していたので、山頂を確かめることができた。山頂からは、なかなか立派な姿をした大平山が目の前に、その背後に光兎山が三角形の山頂をのぞかせていた。雪の上に腰を下ろしてひと休みした。下りは、眺めを楽しみながら歩けば、あっけなく車に戻ることができた。前回とは違って、雪道の歩きも、それ程負担にはならなかった。
 時間も早いことから、もうひと山登ることにした。次に目指す山は、赤溝山。朝日スーパー林道へ通じる県道岩崩村上線脇の山である。地図を見てコースを考えてみたものの、現地に着いてみないことには登ることができるのかどうかは判らなかった。
 赤溝山は、南の尾根から登ることにして、地図にある林道の入口に車を停めた。山頂部近くは傾斜がきつくなりそうであったので、今度はワカンで歩き出した。林道入口から北に向かう尾根を登るつもりだったが、結構急斜面だったのと、林道の上に坪足の踏み跡が続いているのに引かれて林道を先に進んだ。林道は沢を渡って東に続いていたが、北に向かって沢沿いに林道が分かれていた。足跡は、東に延びる林道に続いており、結局は、何のために歩いた人なのかは判らなかった。北に向かって分かれた林道は、歩く予定の尾根とほぼ平行に続いていた。谷の上には、赤溝山の山頂部も顔をのぞかせていた。林道は、左に曲がって尾根を横断すると、下りに転じた。最高点の切り通しから雑木林のなかに入り、山頂をめざした。雑木林の中を進んでいくと杉林に入り、急斜面の登りが始まった。幸い雪の状態も、ワカンのキックステップが入り易く、今日は雪も味方になってくれているようであった。急斜面を登りきり、傾斜が緩やかになった稜線を辿ると赤溝山の山頂に到着した。左には杉林が広がっていたが、右手はヤブであった。左前方には尾根が下っていき、右手にはもうひとつのピークを望み、地図を見てここが山頂に間違いないだろうと確認した。三角点は雪の下としても、山頂標識や赤布のようなものは無かった。木立に囲まれて、展望も良くない山頂で、登山者はいない山のようであった。

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