9907

菩提寺山

1999年2月7日 日帰り 7名グループ 曇り

菩提寺山 ぼだいじやま(248.4m) 三等三角点 新津丘陵(新潟県) 5万 新津 2.5万 矢代田、村松
ガイド:新潟の里山(新潟日報社)

2月7日(日) 6:10 新潟発=(R.49、茅野山、R.403 経由)=7:10 矢代田駅〜7:23 発=(林道長峰線 経由)=7:30 大沢公園〜8:10 発―8:27 あずまや〜8:33 発―9:26 菩提寺山〜11:20 発―11:52 あずまや〜12:00 発―12:08 大沢公園=(小須戸温泉花の湯館500円 往路を戻る)=14:00 新潟着

 菩提寺山は、別名、仏路山(ほとけじやま)あるいは法華寺山(ほっけじやま)とも呼ばれ、修験者の山であったという。護摩堂山の北に連なる丘陵地帯にある低山である。標高は低いが、蒲原平野の縁にあるため、広々とした眺めを楽しむことができる。
 厳冬期の2月始めに、角田山で開いてきた新潟オフミを、今年は目先を変えて菩提寺山で開催することにした。予定では、高立山を回る周遊コースも考えていたが、週半ばの降雪で、登山口の大沢公園へのアプローチも心配な状態になった。
 朝、久保田さんをひろってから矢代田に向かった。集合は矢代田駅に7時半ということにしてあったが、時間も早かったので、登山口までの除雪の状態を確認することにした。道路は圧雪状態ではあるものの、除雪されており、どうやら大沢公園まで入れるようであった。偵察を終えて矢代田駅に行くと、すでに吉田さんが到着していた。駅の構内には車を置き難い雰囲気があったので、全員の車で大沢公園に向かうことにした。除雪車が入っているとはいえ、路肩は雪で覆われ、大沢公園前には2台の駐車スペースしかなく、他の車は、少し戻った高山ブドウ園との分岐周辺の路肩駐車になった。
 今回のテーマは、ワカン歩き入門ということで、全員ワカンを履いて出発の準備をした。天気予報に反して、まずまずの天気になっていた。周遊コースも歩けるかと思って公園内に入ったものの、深くて重い雪と、取り付きの急斜面の状態を見て、大沢公園から菩提寺山往復ということにした。
 大沢公園から菩提寺山へのコースは、尾根沿いに遊歩道が整備され、雪の無い季節なら、ファミリーハイクのレベルである。遊歩道は雪に埋もれて、白い帯になって続いていた。登山道脇の太い竹が、雪のために弓なりにしなっており、雪の力を見せつけられた。ワカンを履いても、膝くらいまで沈み込む歩きは、体力を必要とした。吉田さんが、若さのパワーで先頭を歩いていたが、適当なところでトップも交代し、7人全員でラッセルを経験することになった。あずまやに出たところで、最初の休み。雪に被われた越後平野の眺めが広がっていた。遊歩道は緩やかな尾根上に付けられているが、それでも所々傾斜がきつくなると、とたんに足は進まなくなった。標高を上げて、菩提寺山の山頂も近くなったところで、二回目の休憩をした。元気を取り戻し、傾斜も緩くなった雪道をいくと、ほどなく、石碑の並ぶ仏路峠に到着した。五泉方面からは、しっかりしたトレースが上がってきていた。この山は、五泉方面に愛好者の多い山のようである。峠からひと登りで、菩提寺山の山頂に到着した。
 山頂の休憩小屋に入ると、三人グループが休んでいたが、入れ違いに出ていき、我々グループの貸し切り状態になった。さっそく、ガスコンロを並べて、豚汁を煮た。鈴木 眞さん提供の、自家製野菜にミソで、食べきれない程の鍋ができた。すっかり腰をすえて、食べて飲んで、話こむうちに、昼近くになったせいか、他の登山者も到着するようになった。全く登山の荷物は持たず、散歩といった感じのおじいさんも登ってきていた。暇さえあれば登っている御常連のようであった。外に出ると、青空が広がり、一同で記念写真。平野部の展望は広がっているものの、菅名山塊の山頂部は雲で隠されていた。
 下山途中も、大沢公園からの何人かのハイカーに出合ったが、皆軽装で、ワカンなどを履いているものはいなかった。朝のような雪の状態では登ることはできそうになかったが、トレースを期待して昼近くになって登ってきたのなら、それはそれで懸命な判断であったというべきか。どうやら、道付けボランティアを行ったようである。
 小須戸温泉に入って解散になった。新潟に戻る途中から雨になり、丁度良いタイミングで山歩きを終えたようであった。

山行目次に戻る
ホームページに戻る