9832

苗場山

1998年7月21日 日帰り 5名グループ 曇り

苗場山 なえばさん(2145.3m) 一等三角点補点 苗場山(新潟県、長野県) 5万 苗場山、岩菅山、越後湯沢、四万 2.5万 苗場山、土樽、左武流山
ガイド:アルペンガイド「上信越の山」(山と渓谷社)、越後の山旅下巻(富士波出版)、山と高原地図「谷川岳・苗場山・武尊山」(昭文社)

7月21日(火) 8:05 グリーンピア津南発=(R.117、津南、R.405、小赤沢 経由)=9:05 三合目駐車場―10:10 四合目水場〜10:15 発―10:33 五合目〜10:37 発―10:57 水場―11:02 六合目―11:14 七合目〜11:18 発―11:38 八合目〜11:42 発―11:48 坪場―11:52 和山分岐―12:05 赤倉山分岐―12:22 苗場山山頂〜13:21 発―13:40 赤倉山分岐―13:52 和山分岐―13:55 坪場〜14:06 発―14:10 八合目―14:15 七合目―14:28 六合目―14:30 水場〜14:33 発―14:48 五合目〜14:55 発―15:10 四合目〜15:15 発―15:35 三合目駐車場=(萌木の里温泉入浴500円、往路を戻る)=17:05 グリーンピア津南着

 上信越国境にある苗場山は、4キロ四方に及ぶ平らな山頂を持ち、矮小化したオオシラビソの原生林の間に湿原が広がっている。この山の名前は、日本有数の豪雪地の辺境秋山郷を著した鈴木牧之の「北越雪譜」によって世に広められた。登山道としては、各方面から通じているが、最近では、車を利用すると短時間で登ることのできる小赤沢コースの利用者が増えている。
 今年の医局の夏期研修旅行は、グリーンピア津南になった。二日目の自由時間に、苗場山に登ることにした。苗場山には、先回は、みつまた高原スキー場から神楽ヶ峰経由で登っていたが、秋山郷側からも登ってみたかった。車で三合目まで上がることもできるのも、飯豊から戻った直後で疲れが残っていたで、都合が良かった。メンバーは、総勢5名となったが、山の装備は持っていないものが大部分の問題チームになった。天気もなんとかなりそうなので、連れていくことにした。夕立でもきたら、かなりつらい目に合うところであったが、それも勉強と思ってもらうことにした。夏だから死にはしないだろう。
 ホテルの朝食の時間が遅く、津南からでも秋山郷までは時間がかかって、秋山郷に入ったのは少し遅くなった。コースをうろ覚えでいたため、始め、大赤沢で苗場山への標識につられて林道に入ってしまったが、すぐに大赤沢登山口に出て、間違いに気が付いた。国道に戻って少し先の小赤沢に進むと、小赤沢川を渡ったところに苗場山の標識が現れた。集落内の急坂を上っていくと、右手から車道が合わさり、車はこちらの迂回路を通るようであった。山道を迂回する二合目に、苗場山への標識があり、車が二台とまっていた。ここから歩き出してしまったのか。標高を上げていくと、上ノ原からの道が合わさり、この先は未舗装の道になった。トラバース気味に進んでいくと、トイレも設けられた大きな駐車場に到着した。平日とあって、車は十台程であったが、駐車場の規模からすると、休日はかなり混みそうであった。
 駐車場の奥に登山道が始まっていた。潅木帯の中を進んでいくと、尾根上の登りになった。急登という程ではなかったが、足は重かった。各合目ごとに標柱が立っており、次の合目までの時間が書いてあった。登山道は、木の根が張り出していたり、ぬかるんでいるところもあって、運動靴の者は苦労していた。四合目の水場で、一息入れた。五合目の先でトラバース道に変わると、再び水場が現れた。気温が高く、汗をかいていたので、この水場は有り難かった。合目の数字も上がっていき、急な登りを終えると、山頂台地の一画の坪場に到着した。ベンチも設けられ、湿原を眺めながら一服するのに良い所であった。オオシラビソの原生林を抜けながらの、湿原に設けられた木道歩きが始まった。湿原の花は終わっていたが、ワタスゲの白い綿毛が風に揺れていた。山頂に立つ苗場山頂ヒュッテは、新築されていた。ハイマツの中を抜けて遊仙閣の裏手に出て、前回見逃してしまって一等三角点にタッチした。湿原に設けられた広い木のテラスに腰を下ろして休憩にした。湿原の向こうには、佐武流山が大きくそびえていた。来年には、再びあの山頂をめざそう。山頂で飲むビールの味は格別で、皆も山頂の眺めとビールを楽しんでいた。山頂にはガスが流れて、湿原は見えかくれしていた。登山客も少なく、静かな山頂であった。下山の途中、坪場から西の小ピークに向かって踏み後が続いていたので、進んでみたが、ピーク直下でヤブに覆われていた。三角点のある檜の塔へ続く道のようであったが、季節を選ばないと、たどるのは難しそうであった。下りは、皆少し苦労したようであったが、雨にも合わず、無事に下山することができた。秋山郷最奥の切明で温泉に入りたかったが、時間も遅くなっていたので、帰る途中の萌木の里で温泉に入った。

山行目次に戻る
ホームページに戻る