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角田山

1998年1月15日 日帰り 5名グループ 吹雪き

角田山 かくだやま(481m) 二等三角点 西蒲原丘陵(新潟) 5万 弥彦 2.5万 角田山
ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新潟の山旅(新潟日報社)、新潟50山(新潟日報社)、越後の山旅上巻(富士波出版社)

1月15日(木) 7:40 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=8:30 角田浜= 9:15 稲島登山口〜9:35 発―9:58 五合目・地蔵観音〜10:03 発―10:15 不動の水場―10:22 八合目・尾根ベンチ―10:33 向陽観音堂―10:42 角田山山頂〜1125 発―11:33 向陽観音堂〜11:38  八合目・尾根ベンチ―11:40 不動の水場―11:52 五合目・地蔵観音―12:05 稲島登山口=(往路を戻る)=13:15 新潟着

 角田山は、日本海の波打ち際に位置することから、比較的雪も少ない。豪雪地の新潟にあっては、冬でも登山者は多く、安全にスノーハイクの楽しめる山となっている。
 インターネットの登山メーリングリストの新潟オフミとして、新年の集まりを持った。年末・年始の雪の少なさに、一時は、他の山も候補に上ったが、先週末の降雪によって、昨年に続いて角田山になった。それでも、コースに変化をつけようとして、日本海側からのコースを歩こうということで、角田浜に集合という計画にした。
 朝起きると、関東方面は、低気圧の通過によって、先週に続いて大雪警報が出て、テレビでも大騒ぎになっていた。新潟オフミは、晴天の可能性の方が低いために、大雪警報あるいは雨でも決行とアナウンスしておいたので、迷うこともなく出発した。家を出る時には、止んでいた雪も、角田山に近づくにつれて本降りになった。シーサイドラインは、落石のために通行止めとの看板が出ていた。角田浜への通行には、これは問題ではなかったが、道路上の圧雪がみるみる多くなってきた。角田浜手前で、さくら尾根入口の偵察をしていた鈴木眞さんの車に出合った。話を聞くと、入口付近は雪で判りづらい様子とのことであった。鈴木靖さんと早川さん、和久本さんが集まったところで、相談のうえ、大雪の中で無理をしないということで、稲島コースに変更することにした。稲島登山口駐車場への坂道を、車が上がれるかが心配であったが、何台も通っているためか、無事に登り切ることができた。吹雪きの状態になっていたが、驚いたことに駐車場は、ほぼ満員であった。出発のための準備をしている間にも、はやばや下山してくる者、車に分乗したグループの到着など、駐車場は大賑わいであった。
 登山道を歩き出すと、杉林の中で風は弱まった。稲島コースの歩き出しは、道幅が広いためか、見た目よりも実際には傾斜が急で、雪の中でも汗が吹き出してきた。傘を片手に長靴の軽装で下ってくる人とも多くすれ違った。五合目の地蔵観音からのつづら折りになると、雪も多くなった。足場の悪い急な登りは、なかなか辛く感じられた。もっとも、雪の無いときでも、ここの階段登りは、なかなか大変でもあるのだが。杉の木には雪が積もり、あたりは一面の銀世界であった。不動の水場を通過して、つづら折りをもうひと頑張りすると、八合目に到着した。ここで尾根の上にでると、風が強く吹き付け、顔が痛くなった。ゴーグルを持ってくるべきだったと、反省した。尾根道を登っていくと、じきに、向陽観音堂に到着。いつもなら、ハイカーで賑わう広場も、踏み跡も無く、雪が降り積もっていた。向陽観音堂の休憩室をのぞいてみたが、鍵がかかっていて入れなかった。建物の裏手や、軒下で休んでいるハイカーが何人かいた。山頂付近は、雪も多くなり、腰くらいの深さのトレース道になった。海測からの風で、ミニ雪庇が登山道に張り出しているのが面白かった。銀世界の山頂は、松の木の伐採もあまり気にならなかった。山頂に到着して、まずは、避難小屋に逃げ込んだ。中は、ストーブが暖かく燃えていた。数グループが休んでいたが、場所はあいていた。雪の付いた上着を脱いで、ストーブにあたりながら、山の話しと食事にした。
 小屋に到着する者は、皆、雪まみれ。外をのぞくと、雪は本降りになっていた。すっかり暖まったところで、下山することにした。まずは、山頂標識の脇で記念撮影。なんとかシャッターは落としたものの、うまく写っているかどうか。あたりの写真を撮るにも、レンズはすぐに曇ってしまった。八合目付近は、あいかわらず風が強かった。下るにつれて風も弱くなり、雪道を楽しみながら下った。駐車場に戻ると、車の上には20センチ程の雪が積もっており、まずは、雪かきをする必要があった。横なぐりの吹雪の中を、注意しながら車を走らせて家に向かった。
 吹雪の中、これが精一杯の山ではあったが、無理なく雪山を楽しむことができた。

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