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高場山、有倉山

1997年9月23日 日帰り 単独行 雨

高場山 たかばやま(383.6m) 一等三角点補点 魚沼丘陵(新潟) 5万 小千谷 2.5万 岩沢
有倉山 ありくらやま(632.9m) 一等三角点補点 東頚城丘陵(新潟) 5万 松之山温泉 2.5万 大割野

ガイド:LATERNE 5(峡彩ランタン会)

9月23日(火) 7:00 新潟発=(関越道、越後川口IC、R.117、魚沼橋、戸屋 経由)=8:30 林道内ヶ卷線分岐〜8:35 発―8:41 高場山―8:48 林道内ヶ卷線分岐=(戸屋、R.117、越後田沢、宮中橋、貝野、林道小沢東山線、林道中魚沼丘陵線 経由)=10:04 林道跡入口―10:11 有倉山―10:21 林道跡入口=(ミオンなかさと入浴後往路を戻る)=13:30 新潟着

 高場山は、魚沼丘陵の北端の信濃川河畔に位置する一等三角点ピーク。また、有倉山は、信濃川をもう少し上流にたどった中里村の背後に連なる丘陵地帯にある一等三角点ピークである。
 雨の休日になった。先日の飯森山の疲れも残っており、どうも山の気分が盛り上がらなかった。あれこれ低山のリストを考えた末、以前から気になっていた一等三角点巡りを行うことにした。越後川口ICで高速をおり、魚沼橋で信濃川の右岸に渡って戸屋の集落へ。ここまでは、今年の3月9日に様子見にきており、林道の入口も確認済みであった。川井新田に通じる林道は舗装されており、山の頂上付近まで簡単に登ってしまった。未舗装に変わった林道を少し走ると、 林道内ヶ卷線との分岐に出た。分岐から少し先に、高場山登山道という標識が立っていた。車を路肩にとめ、登山靴は履いたものの、カメラだけを持って、傘をさして歩きだした。雑木林の中に明瞭な道がついていた。途中で、二本ほど道が分かれたが、高みに通ずる道を選んだ。登山道には、蜘蛛の巣がかかって、傘でかきわける必要があった。汗をかく暇もなく、一等三角点の置かれた小広場に出た。三角点の上の十字に合わせて、木の柱が立てられ、最近測量が行われたようであった。広場の回りは一部木が刈り払われていたが、雨の中で、展望が良いのか悪いのかは判らなかった。
 続いて、有倉山に向かった。途中で越後田沢駅に寄って、観光案内板を見ると、有倉山展望台と書き込まれていたが、結局は、この展望台なるものがあるのかどうかは判らなかった。宮中橋を渡ると、右手の河岸に、プールも備えた日帰り温泉施設のミオンなかさとの建物があり、帰りの温泉はここに決めた。貝野の集落からの林道の入り方は少し判り難かったが、林道小沢東山線という標柱を見つけて、その林道を進んだ。舗装された道が続き、丘陵の頂稜部にでると、工事中の林道中魚沼丘陵線にぶつかる十字路に出た。この十字路を左折して、山行報告にある林道終点を目指した。林道の工事の進行状態次第では、林道終点広場という目印では、判らないだろうなと思っていると、工事中の林道終点に到着してみても、その付近には登り口は見あたらなかった。戻りながら登り口を捜していくと、荒れて草がかぶった林道跡が現れた。登り口は、ここしか無さそうであった。傘をさしただけで、雨に濡れた草をかき分けて歩きだすと、たちまち下半身はずぶぬれになってしまった。少し進むと、林道終点広場に出た。草の茂った中に、植林記念の石碑、小さな赤く塗られた鳥居と石の祠が置かれていた。左手の高みに向かって、荒い刈り払いの踏み跡が続いていた。郡界の標識であろうか、所々杭が埋め込まれ、ピンクのテープが下がっていた。雑木林の中を登っていくと、広場に出て、欠けた隅がセメントで補修された一等三角点が埋まっていた。雨雲で見晴らしは効かない状態であったが、雑木に覆われて展望は望めそうもない山頂であった。下りで、さらにずぶぬれになってしまった。帰りに、十字路の先へ様子を見に進むと、少し先で工事中であった。作業員から、林道の先の作業道を進んで、送電線の鉄塔手前から踏み跡をたどると、城山の頂上に上がることはできるが、やぶこぎになることを教わった。雨の中のヤブコギは敬遠して、城山は別の機会ということにした。いつか登る時には、林道中魚沼丘陵線はさらに延びており、林道脇から直接登るようになっているのだろうか。目的を果たして、麓の温泉へ向かった。山行記録、道路地図、地形図を、充分に検討した上で登ることのできた山は、合わせて30分にも満たなかったが、達成感の得られる山行であった。

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