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湯の平温泉

1997年7月25日 日帰り 5名グループ 晴

湯の平温泉 ゆのひらおんせん 5万 飯豊山 2.5万 二王子岳 飯豊連峰(新潟県)

ガイド:飯豊・朝日連峰を歩く(山と渓谷社)、山と高原地図「飯豊山」(昭文社)

7月25日(金) 8:50 胎内発=(R.290、新発田、赤谷、加治川ダム 経由)=10:20 林道終点広場〜10:28 発―11:04 北股川吊り橋―11:36 湯の平山荘―11:40 露天風呂〜13:10 発―13:15 湯の平山荘―14:22 林道終点広場=(往路を戻る)=16:10 胎内着

 湯の平温泉は、飯豊連峰の北股岳へのオウインの尾根の登り口に湧く温泉である。この温泉に至るには、新発田の町から赤谷に分け入り、加治川ダムから林道を30分程走り、終点の駐車場から1時間程歩く必要がある。新潟県を代表する秘湯のひとつであり、ビールや食べ物を背負ってのハイキングコースとして親しまれている。
 今年の医局旅行は、近場の胎内になり、その二日目に、5名で湯の平温泉の露天風呂をめざすことになった。加治川ダムから先は、車のすれ違いの難しい個所の多い、谷沿いの道になった。林道の終点には、最近整備されたと思われる、砂利が敷き詰められた30台以上は停められそうな広い駐車場が設けられていた。温泉をめざすといっても、手拭い片手だけというわけにはいかず、登山の支度を整えて歩き出した。登山道は良く整備されているが、渓谷沿いの道はそれなりのアップダウンがあり、遊歩道感覚では歩けない道であった。周辺には見事なブナ林が広がり、飯豊の登山口であることを改めて思い出させてくれた。11月中旬から6月中旬までは取り外される北股川の吊り橋から下をのぞくと、渓谷は深くえぐられて、確かに橋が無いと渡れそうもなかった。手で岩を掴む必要のある急斜面を下って飯豊川を遡っていくと、女風呂の建物が見えて、その先で、かまぼこ型をした湯ノ平山荘に到着した。小屋の中を通り抜けて、オウインの尾根への登り口を左手に見送ると、その先の渓谷脇に露天風呂があった。さっそく汗にまみれた服を脱ぎ捨てて露天風呂に入った。熱い湯で、すぐ側の岩の間が源泉になっているようであった。ひと風呂あびた後は、冷たいビールが体の底にしみこんだ。ほてった体で、渓谷の水に足をひたすと、切れる様に冷たかった。全裸のままで岩の上で甲羅干しをし、湯ノ平温泉は、和製ヌーディスト村になった。渓谷のせせらぎが、心地よい環境音楽になっていた。帰りの道で再び汗をかき、胎内パークホテルに戻って、再び温泉に入らなければならなかった。

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