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月山(上川)

1997年3月16日 日帰り 単独行 曇り後雨

月山 がっさん(336.5m) 二等三角点 津川周辺(新潟) 5万 津川 2.5万 越後豊川

ガイド:緑に親しむ新潟県森林浴の森100選(新潟日報事業社)

3月16日(日) 7:15 新潟発=(R.49、津川 経由)=8:40 上川村役場〜8:52 発―9:22 四等三角点―10:03 月山〜10:15 発―10:33 小山登山口―10:47 小山集落―11:16 上川村役場=(御神楽温泉小会瀬入浴、角神ダム周辺、往路を戻る)=15:45 新潟

 月山は、会越国境の御神楽山の登山口にあたる上川村にある丘陵である。山頂付近には、ブナ林が残り新潟森林浴100選にも選ばれ、ハイキングコースとして整備されている。
 本来は、菅名岳の兎平に、鈴木氏を誘って登るつもりであった。朝6時に起きると、雨であった。本降りの雨足を見て、登山中止の電話を入れ、再び布団に潜り込んだ。しかし、山のことが頭に浮かんで、眠気は起からなかった。7時の天気予報を見ると、全国的に雨のようであった。いくつかの低山リストを思い浮かべて、津川から福島県にかけての山の資料を持って、どこか雨の弱い所で山に登るつもりで家を出た。菅名岳近くは強い雨で、やはり兎平は無理のようであった。しかし、菅名岳の背後にまわって津川に近づくと、雨があがり始め、目標を月山に決定した。月山は、昨年の暮れ、赤崎山に登った後の御神楽温泉入浴の際に、月山のハイキングコースの案内を見つけて、そのうち登ろうと思っていた山であった。
 日曜で人のいない上川村役場の駐車場に車をおかせてもらい、登山のしたくをした。自分でも登山ができるかどうかは半信半疑であったため、下着からの着替えになった。県道を御神楽温泉方向に僅かに進むと、ハイキングコースの表示があり、寺と人家の並びの中の廣瀬神社の鳥居から杉林の中の参道に進んだ。急な苔むした石段をひと登りすると、廣瀬神社の社殿に出た。神社の裏手から登山道を登っていくと、登山道を残雪がおおうようになった。稜線上に登りつめると、四等三角点が置かれた小ピークに出た。常浪川の流れを見下ろし、津川から飯豊方面を眺めることのできるビューポイントであった。あっけない登りだと思ったら、月山と思われるピークは稜線をたどっていった、かなり先であった。稜線上の道は、左右の展望が開けて気持ちの良い道であった。残雪のためスノーシューを付けたが、乗り越えていく小さなピークの下りでは、南斜面で日当たりが良いためか土が出て、何度か外して歩く必要もあった。山頂が近づくにつれ、周囲にはブナの木が目立つようになった。雪の付いた山頂には真っ直ぐ登れず、一旦右手の尾根にトラバースすると、小山からの参道に出た。月山の山頂には、杉木立の中に、月山神社がおかれていた。三角点を探したが、残雪の下なのか見つからなかった。木立をすかして御神楽山をうかがったが、厚い雲で覆われていた。  下りは、小山か石畑のどちらに下りるか迷った。石畑への登山道は、残雪の雑木林の中を下っていくのに対し、小山への道は、杉木立が並んでおり、参道として整備されているようであった。下山してからの車道歩きは少々長いものの、小山へ下山することにした。しばらくいくと、急な石段があらわれた。雪と苔に滑らないように慎重に下った。尾根に沿って雑木林の中を下っていくと、残雪の上にカモシカの足跡を見つけた。人里近くまでカモシカはやってきているようであった。標高を下げていくと、周囲は杉林に変わり、二つの尾根で挟まれた谷間に出た。沢に沿って下っていくと、雪原に飛び出した。雪原と見えたのは、田圃で、登山口には標識が立っていた。左手の林の中に登っていく林道を進むと、広い道路に出て、右に曲がると小山の集落に出た。ようやく雪の心配のいらなくなった車道を歩いていくと、雨が降り始めたが、雨具を取り出す前に、駐車場に戻ることができた。
 御神楽温泉の内、これまで入ったことの無い小会瀬に入浴後、周辺の山の偵察をしてから帰宅した。

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