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角田山

1997年2月1日 日帰り 5名グループ 晴

角田山 かくだやま(481m)二等三角点 西蒲原丘陵(新潟) 5万 弥彦 2.5万 角田山

ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新潟の山旅(新潟日報社)、越後の山旅上巻(富士波出版社)、山と渓谷93年2号

2月1日(水) 9:20 新潟駅発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=10:20 稲島登山口〜10:35 発―10:55 五合目―11:12 不動の水場〜11:17 発―11:12 尾根ベンチ―11:26 向陽観音堂〜11:34 発―11:44 山頂―12:00 向陽観音堂〜12:50 発―12:55 尾根ベンチ―13:13 五合目―13:30 稲島登山口=(往路を戻る)=15:50 新潟駅着

 登山メーリングリストの会津の惣山におけるオフミーティングの際に、2月の冬の盛りに、新潟のメンバーで地元の山に登ろうという提案を行った。参加者を募るメールを流したところ、関東から大山さんが2月1日に新潟方面に来られるということで、2月1日に角田山、2月2日に弥彦山という予定で山を楽しむことになった。
 新潟駅に大山さんを迎え、角田山に向かった。新幹線途中の湯沢付近は猛吹雪、長岡を過ぎるとあれよあれよと雪は消えてしまったとのこと。道路が乾燥状態なのも、予想外とのことであった。近づいてきた角田山は白いものが混じっているものの、例年ほどではなかった。角田近くのコンビニに食料の買い出しに入ったら、おにぎりは全て無く、僅かなパンや弁当が売れ残っているだけであった。ハンバーグ弁当を買い、ついでに電子レンジで暖めてもらった。あまり、山の弁当らしくはない。青空も広がり、これなら、ほたるの里からの方が落ち葉の雑木林の日溜まりハイクが楽しめるかなと思って、稲島入口を通り過ぎた。しかし、メールを見て稲島登山口に誰か来ているかと思って引き返した。驚いたことに、稲島登山道の駐車場は、満杯であった。手を挙げる人がおり、和久本さんであった。あぶなく、待ちぼうけをさせてしまうところであった。
 路肩に車をとめて歩き出した。大山さんは、ミニスキーを持ってきており、雪が少ないのが少々残念がっていた。気温も春のように上がって、歩き始めで汗が吹き出してきた。まだらの雪もしだいに道路全体をおおうようになり、五合目のお地蔵さまからは、雪の着いた急斜面になった。登る人も、下る人も多かった。不動の水場から、日に照らされた蒲原平野のの眺めが広がった。飯豊連峰や五頭山の眺めが得られないのが残念であったが、穏やかな登山日よりであった。急坂を登りつめたところのベンチからは、にび色の日本海、その向こうに佐渡の眺めが広がっていた。天気はめまぐるしく変化し、向陽観音堂に着いた時には小雪が舞うようになっていた。展望板を示しながらの眺めの説明になったが、肝心の山は雪雲で隠されていた。とりあえず山頂へということで振り返ると、鈴木靖さんと早川さんに出合った。山頂で出合うことを期待して、ホタルの里コースから登ってきたとのことであった。二人に待ってもらうことにして、三人で山頂に向かった。例年よりも少ないとはいえ、山頂広場は雪原になっていた。山頂小屋をのぞくと、座る余地も無いほどの人が入りこんでいた。我慢できないほどの寒さでも無く、外の雪原で休んだ方が気持ちよさそうにと思った。おばさんグループと入れ替わりに山頂での記念写真を撮って、観音堂に戻ることにした。大山さんは、せっかく持ってきたミニスキーということで、観音堂までの滑走を試みることになった。回りでみている地元ハイカーも不思議そうに見ていた。登山道のトレース上は堅くしまり、しかも細いわだちになって、あまりスキーには向いていない状態のようであった。観音堂前で昼食にした。これまで知らなかったのだが、観音堂の一階部分に畳敷きの休憩室があった。ちょうど青空が広がり、やはり外の方が気持ちが良いということで、ベンチに積もった雪を落として、荷物を広げた。買ってきたコンビニ弁当は、冷たくなりかかっていた。移りゆく雪雲を眺めながら、和久本さんに入れてもらったコーヒーを飲んだ。個人的山行のつもりが、5名の参加者が集まり、ローカルの新潟としては大盛会になった。
 下りもしばらく、大山さんはミニスキーでいどんだ。急斜面の登山道は、しまった雪で滑りやすく、固定ロープを握り、足元に注意を払うので精いっぱいであったが、やぶの斜面からガサゴソいう音と共に登山道に出てきた。スキーというよりはヤブこぎになってしまったようである。雪は山頂近辺しか充分ではなく、その後は、皆と一緒の歩きになった。下りでは、雪で滑らないように注意しながら歩く必要があった。この日の角田山の登山者の装備は、長靴で手ぶらのものから、木のワカン、本格的アイゼン、軽アイゼン、おまけにミニスキーと千差万別であった。鈴木さんの車を置いたホタルの里登山口に車を回し、じょんのび館にて温泉(950円)に入り、山歩きの締めくくりにした。

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