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白鳳山

1996年12月28日 日帰り 単独行 雪

白鳳山 はくおうやま
 羽黒山 はぐろさん(344m) 四等三角点
 向羽黒山 むかいはぐろさん(409m) 三等三角点 会津(福島) 5万 若松 2.5万 若松

ガイド:ふくしまの低山50(歴史春秋社)

12月28日(土) 6:00 新潟発=(R.49、会津坂下、県道72号線、会津本郷 経由)=9:26 本郷焼資料館駐車場〜9:40 発―9:45 観音山―9:58 羽黒山―10:29 二の丸―10:42 向羽黒山(本丸跡)―11:06 三の丸―11:26 本郷焼資料館駐車場=(会津本郷温泉湯陶里入浴後、往路を戻る)=15:45 新潟着

 白鳳山は岩崎山あるいは向羽黒山と呼ばれ、会津盆地の南にある会津本郷の町の、大川のほとりに盛り上がった丘陵である。中世の会津を治めた芦名盛氏が永録十一年(1568年)に山城を築いたという。
 今年一年、これが限界かなと思われる回数の山行を重ねてきたが、さすがに草臥れてきた。来年新たな気持ちで山を始めるためにも、今年最後の山行は、近くの山で締めくくることにした。早朝の新潟は、強い雨であった。これではとても山は歩けないと思いながら車を走らせて行くと、新潟・福島県境付近から雪に変わった。路面の状態が心配で、徐行しながら急ブレーキを踏んでみたが、凍結までは至っていなかった。会津本郷に近づくにつれて、町の背後に広がる白鳳山が見えてきた。町の中心部から、白鳳山の看板に従って急坂を登ると、本郷焼資料館の前の駐車場に出た。湿った雪がドサドサ音を立てて落ちてくる中を、ゴアの雨具の上だけを来て出発した。駐車場から先の車道は閉鎖になっていたが、山を歩くには都合が良かった。少し車道を登った所から左に、遊歩道が分岐して、松林の中の登りになった。僅かな登りで水道設備のある観音山の頂上に到着した。一旦僅かに下って車道に出たが、再び遊歩道の登りになった。どんな低山であろうと、登り始めは辛いことに変わりは無い。羽黒山の山頂には、四等三角点が置かれ、脇には紅白の旗が立ち、お正月を迎えるためか、石柱の回りに松の枝がさしてあった。再び下っていくと、羽黒神社の社殿の後ろに出た。神社の前には、確かに向かい合った形で、向羽黒山が盛り上がっていた。雪の積もった石段を滑らないように手すりにつかまりながら下ると、再び車道に出た。登山道かと思って、左に分かれる道に入ったが、林の中の広場で行き止まりになってしまった。車道に戻って緩やかに登っていくと、カーブ地点にみかえり坂という標識の立つ石段が現れた。息を切らせながら急坂を登りつめると、広場になった二の丸跡に出た。再び下って車道に出て、今度は古城の道に入った。これが最後の登りになって、向羽黒山の本丸跡に到着した。山頂一帯は松の木に覆われていたが、三角点の前は、木が切られて、見晴らしが良くなっていた。飯豊連峰や奥会津の山々の展望が得られるのかもしれないが、白くなり始めた町並みを見下ろすことができるだけであった。南の尾根を下り、車道を少し戻ってから、ガイドに従って三日町に下るつもりで遊歩道に入った。遊歩道は一旦下ってから、再び登りになって、結局、羽黒神社への参道入口の下にある三の丸に出てしまった。どうやら、遊歩道の最下部で、道を見失ったようである。遊歩道のある山は、どうも迷いやすい。シャーベット状に雪の積もった車道を歩いて、駐車場に戻った。
 山の後は、きまりごとになってきた感のある温泉に向かった。白鳳山の反対側の大川の川端に日帰り温泉施設の会津本郷温泉湯陶里があった。この温泉は、会津温泉Nリーグの加盟施設で、先日の惣山の後の宮下温泉ふるさと荘で買っておいたパスポートを使って、700円の所を500円で入浴した。新しくきれいな温泉は空いており、ゆっくりと湯につかることができた。それ程長い歩きでは無かったが、体は充分に冷え切っており、温泉を極楽気分で味わうことができた。

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