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万治峠

1996年7月6日 日帰り 単独行 雨

万治峠 まんじとうげ(650m) 飯豊連峰前衛(新潟) 5万 飯豊山、大日岳 2.5万 飯豊山、日出谷

ガイド:新潟50山(新潟日報事業社)

7月6日 7:10 新潟発=(R.49、徳沢入口、R.459、豊実、荒沢 経由)=9:15 万治峠登山口〜9:35 発―9:52 万治峠〜10:07 発―10:26 万治峠登山口=(途中、御神楽温泉入浴後帰宅)=15:00 新潟着

 万治峠は、現在では新潟県に含まれているが、かつては会津藩の支配下にあり、会津から実川流域に米を運ぶ陸路の要所として栄えていたという。その名前は、万治元年(1658年)に開かれたことに由来するという。
 納涼会のボーリング大会の翌日で、体は痛く、頭は二日酔い。雨が降っていたら寝ていようと思っていたが、起きてみたら曇り空であり、とにかく、山に出かけることにした。万治峠の入口の豊実へは、R.459を阿賀野川沿いに遡っていくのが道順ではあるが、地図をみると福島県に出て回り込む方が近道になるようであった。荒沢までは、道は細めながら舗装道路であった。荒沢の集落を過ぎた所で、左手に林道が分岐し、その入口には、湯殿山の石碑が立っていた。万治峠へは、この林道で良いものか考えていると、前方から戻ってきてこの林道に進む車があった。聞いてみると、万治峠に向かうとのことで、この林道でいいはずとの返事が返ってきた。ぬかり気味の林道を沢沿いに進むと、やがてつづら折りに高度を上げはじめ、右へカーブする地点の左手の草むらに万治峠登山口の標識が立っていた。この標識は、道よりも少し下に立っているため、見落とさないように注意が必要である。少し進んだ所の路肩に駐車スペースがあり、先行の車も止まっていた。小降りであった雨は、登山口につくなり、激しくなってしまった。先行の車の二人連れは、車の中で模様眺めのようであったが、雨にもすっかり慣れてしまったこちらは、雨具を着込んで出発することにした。杉の植林地をつづら折りに登っていくと、道は一旦緩やかになり、周囲には雑木林が広がった。前方には、稜線が見え、それほど峠まで遠くはなさそうであった。小さな沢をまたぎ越すと、再び登りが始まった。汗も吹き出てきて、さて頑張ろうかと思ったら、あっけなく峠に着いてしまった。ガイドブックには、荒沢の林道登山口から二時間と書いてあったが、これはどうやら林道の入口からの時間のようであった。峠にはヒメコマツの大木が立ち、「わするなよ、万治峠のほととぎす」という小川芋銭の歌碑と、飯豊山と書かれた石碑が置かれていた。峠の先を眺めると、実川の集落が下方に見えたが、大日岳をはじめとする飯豊連峰は雨雲に被われていた。峠の左右の尾根にも道が付けられており、少し進んでみたが、特に面白そうなものは無かった。来た道を戻って下っていくと、先ほどの二人連れも雨具を着込んで登ってくるのにすれ違った。万治峠への歩行時間は思ったよりも短かったが、一応山を歩いたことに満足することにした。帰りに、すこし寄り道して、御神楽温泉(515円)に入浴した。

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