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1996年5月日 前夜発 単独行 晴
白毛門 しらがもん(1720m) 標高点 谷川連峰(群馬) 5万 越後湯沢、四万 2.5万 茂倉岳、水上
ガイド:アルペンガイド「上信越の山」(山と渓谷社)、分県登山ガイド「群馬県の山」(山と渓谷社)、群馬県の山歩き130選(上毛新聞社)、山と高原地図「谷川岳、苗場山、武尊山」(昭文社)
上州三峰山 じょうしゅうみつみねやま(1123m) 二等三角点 谷川岳周辺(群馬) 5万 追貝、沼田 2.5万 後閑、沼田
ガイド:分県登山ガイド「群馬県の山」(山と渓谷社)、群馬県の山歩き130選(上毛新聞社)、関東百名山(山と渓谷社)
大峰山 おおみねやま(1254m) 二等三角点
吾妻耶山 あずまやさん(1322m) 測定点 谷川岳周辺(群馬) 5万 四万 2.5万 猿ヶ京、水上
ガイド:アルペンガイド「上信越の山」(山と渓谷社)、分県登山ガイド「群馬県の山」(山と渓谷社)、群馬県の山歩き130選(上毛新聞社)、関東百名山(山と渓谷社)
5月24日(金) 20:20 新潟発=(関越道、水上IC、R.291、土合経由)=23:55 土合橋駐車場 (車中泊)
5月25日(土) 4:42 土合橋駐車場発―5:37 尾根広場―6:16 松ノ木沢ノ頭手前の残雪斜面(引き返し)―6:49 尾根広場―7:30 土合橋駐車場=(水上、月夜野、後閑経由)=9:00 三峰河内神社駐車場着〜9:11 発―9:13 竜谷寺分岐―9:25 河内神社〜9:32 発―9:43 三峰沼分岐―10:54 三峰沼分岐―10:46 三峰山山頂〜10:56 発―11:33 三峰沼分岐―11:55 三峰沼分岐―12:08 河内神社―12:18 三峰河内神社駐車場=(後閑、月夜野、上毛高原駅、見晴荘分岐経由)=13:15 大峰沼入口駐車場〜13:18 発―13:39 大峰沼―13:55 大沼越―14:13 鎖場鞍部―14:28 展望台〜14:33 発―14:37 大峰山―15:00 赤谷越峠―15:27 吾妻耶山〜15:33 発―15:45 赤谷越峠分岐―15:47 鳥居平―16:06 寺間分岐―16:18 大峰沼分岐―16:32 大峰沼―16:50 大峰沼入口駐車場=(水上IC、関越道経由)=19:50 新潟着
白毛門は、谷川岳と湯檜曽川をはさんで向き合う、土合から始まる馬蹄形縦走路の東端の山である。谷川岳東面に連なる岩壁を一望できることから、人気の高い山になっている。白毛門という名前は、山頂直下にあるジジ、ババ岩が雪で氷門のようになり、山頂付近が白髪頭のように見えることに由来する。
上州三峰山は、山頂部が平らで回りに断崖をめぐらした、テーブルマウンテン状の特異な山容をみせる山である。関越道下り線で、沼田ICに近づく頃、前方にその特異な姿を見せ、月夜野IC付近からは、その麓を通過するようになって山頂部を見上げるようになる。秩父の三峰山と区別するために、上州三峰山と呼ばれている。
大峰山と吾妻耶山は、谷川連峰の南に、利根川の右岸に連なる山である。大峰山は、なだらかで、吾妻耶山はピラミッド形をしている。中腹には、大峰沼や古沼があり、キャンプ場も整備されて、ハイカーで賑わっている。
この週末は、残雪の谷川岳の展望を楽しむために、白毛門に登ることにした。写真のためには、朝のうちに山頂に立つ必要があり、前夜の内に登山口に入っておくことにした。土合橋の脇には、どこに車をとめていいか判らないほど広い駐車場があった。夜中に目を覚ますと、満天の星が輝き、天の川が空を二分していた。目を覚ますと、すでに明るくなっていた。天気図で予想したような快晴になり、谷川連峰の山頂が、一瞬バラ色に染まった。駐車場の奧に進み、東黒沢の鉄製の橋を渡ると、はやくも残雪が現れた。新緑のブナ林が広がる山の斜面にとりかかると、幸い、残雪は無くなった。木の根の目立つ急な登りであったが、良く踏まれており、特に歩きにくいといった感じはなかった。早朝で、頭が起き出していないせいか、ただ黙々と登り続け、高度をかせいでいくことができた。まだ開ききらない木の葉をすかして、青空を背景にした、残雪をたっぷりまとった谷川岳の姿が目の前にせまってきた。尾根上の広場にたどりつくと、前方に白毛門の山頂部を望むことができるようになった。山頂付近は、残雪で完全におおおわれ、登るには時期が早すぎるかなと思った。傾斜はやや緩くなったが、尾根上にも残雪が現れ始めた。登山道を伝い歩きながら登っていくと、樹林限界近くになって、松ノ木沢ノ頭と思われるピークへの急斜面が完全に残雪でおおわれいた。登山靴の爪先を残雪に蹴り入れながら途中まで登ったが、傾斜がしだいに急になった。ストックと軽アイゼンしか持っておらず、登りはともかく、下りはかなり難しくなりそうであった。木の枝を支えにしようとも、木はまばらにしかはえていなかった。一旦滑落したら、遭難ということになりそうなために、登頂は断念することにした。ピッケルとアイゼンの装備が必要で、私の山のレベルを越えていた。安全な斜面まで戻り、谷川岳の展望を楽しんでいくことにした。確かに素晴らしい眺めであった。マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢には、残雪がふもとから山頂に向かって伸び上がり、山頂部は白く、黒々としているのは岩壁だけであった。下山を開始すると、これから登ってくる登山者に出合うようになった。ピッケルとアイゼンを携えている者がほとんどであったが、登山口付近で出合った中高年6人程のグループは、ストックに軽登山靴で、アイゼンは持っていないようであった。残雪の急斜面で引き返したと説明したが、そのまま登っていった。途中からでも眺めることのできる谷川岳の展望を考えれば、それだけでも登ってみる価値のあるものであるから、山頂に到着できないからといって登山を中止するべきかどうかは、考えようしだいということになりそうである。
本命の山には登れなかったので、予備の山に向かうことにした。上州三峰山の登山口を捜すのに手間どり、沼田市街地近くまで行ったり、竜谷寺に出てしまったり、右往左往してしまった。結局、国道の山側に平行に走る道を進むと、河内神社の標識が立っており、ここから山に向かうと林道になり、河内神社下の駐車場に出た。観光客あるいはハイカーも多いと見えて、トイレも設けられていた。一般車進入禁止の車道を登っていくと、お堂があり、そこから山道をひと登りで、河内神社に出た。神社の境内からは、赤城山や子持山、沼田市街の大きな眺めが広がっていた。境内には売店らしい建物もあったが、閉まっていた。登山道を登っていくと、パラグライダーの発進台に出て、台地上の林の中になった。ほぼ平坦の道を行くと、三峰分岐という標識が現れ、そこには山頂まで4kmと記されていた。赤松がまじる雑木林は、下生えが少なくて明るく、山頂といった感じではなく、「憩いの森」といった雰囲気であった。僅かなアップダウンもあったが、それよりも、山頂までの距離の方が長く感じられる道であった。時々、右手に残雪に輝く上州武尊山を眺めることができた。最後にひと登りすると、三角点と山頂標識とベンチだけでいっぱいになってしまう狭い山頂に到着した。周囲は木で被われ展望は効かなかったが、山の斜面が下っていく先に、谷川連峰が顔を覗かせていた。谷川岳も白毛門も、山頂部は白く残雪で被われ、登頂はムリなことを改めて思い知った。山中では、他に2組3人の登山者に出合ったが、河内神社下の駐車場には、観光客の車があるだけで、他のルートから入山しているようであった。
ピークハントに精を出すことにして、さらに大峰山に向かうことにした。上越新幹線の上毛高原駅前の道を水上方面に進むと、大峰山の標識が現れ、その後は、見晴荘の標識を頼りに車道を進むことになった。見晴荘への道を右手に分けるY字路を左に進むと、荒れたダートの林道に変わり、少し走った所に駐車場があった。入口には、大峰沼周辺の案内図があり、トイレや水場も設けられていた。入口に鎖の掛けられた林道を進むと、キャンプ場のバンガローが現れ、その先に大峰沼が広がっていた。小学校の低学年の子供達がハイキングを楽しんでおり、静かな湖面とは対照的に、歓声があたりに響いていた。沼の左手に回り込んで、落ち葉で判りにくくなった道をひと登りすると、稜線上の大沼越に出た。右手に沼を見下ろしながらの稜線を進むと、家族連れのハイカーにも出合うようになった。わずかに上下しながら進んでいくと、鎖の掛けられた下りが現れた。崩壊地で、砂混じりの斜面は滑りやすかった。下りきった鞍部からは、金属製の階段が設けられていた。尾根が広がると中継施設に出て、車道が上がってきていた。いくつかの中継施設の脇を通っていくと、鉄製の展望台が設けられていた。展望台からは、三峰山が正面に見え、標高差はそれほどでも無いのに、ずいぶん下に見えた。その左手奧には、武尊山は大きく広がっていたが、谷川連峰方面は、木で隠されていた。大峰山の山頂は、その少し先であった。1254mといったかなりの標高にもかかわらず、一瞬、エット思ってしまう山頂であった。林道の脇に三角点が埋められ、後ろには電柱が立っており、周囲の展望は無かった。それでも、記念写真に必要なのか、かたわらの木には、大峰山という山名板が付けられていた。三角点のかたわらの白く塗られた柱には、一等三角点建設省と書かれており、そんなはずは無いと思って良く見ると、二等の字が一部消されていた。このようないたづらは、問題外としても、この柱については、日頃不満に思っている。この柱の文字は、等三角点建設省の所は、あらかじめ柱の製造の際に書かれているためか、風雨に耐えてはっきりしているのにもかかわらず、肝心の等級の番号は後で書き足されているせいか、消えていることが多い。改善を求めたいものである。先に進むと、車道は終わって、再び稜線上の山道に変わった。台形をした吾妻耶山が次第に近づいてきたが、疲れも出てきて、どれくらい下ってから、登りに転ずるのかが心配になってきた。幸い、思った程の下りは無く赤谷越峠の鞍部に降り立ち、最後の登りになった。山頂に登りついてから、道は大きく円を描くように進み、どこが山頂なのかと不安に思いながら歩いていくと、ようやく、入口の左右に石の門柱が立ち、注連縄が掛けられ、三基のほこらが並んだ山頂に到着した。谷川連峰の眺めが、ようやく、この山頂に到着して開けた。山頂手前から、東に向かって斜面を下っていくと、スキーゲレンデの上部に出てしまった。ガイドブックには、スキー場のことなど、なにも書いて無く、不安を感じた。鳥居平の先で、スキー場造成のための立ち入り禁止のロープが現れ、ガレ場の中をたどっていくと、結局、ゲレンデの中に出て登山道は消えてしまった。ゲレンデの向こうには、谷川連峰の遮るものの無い展望が広がっていたが、樹木を切り倒して得た展望は、あえて無視することにした。そろそろ、夕暮れもせまり、コース選択のミスは許されなくなっていた。ゲレンデの中を通っている林道に沿って右手に下っていくと、リフトの山頂駅の先に、ハイキングコースの案内板があり、寺間に下っていく林道と、大峰沼方面へ進む林道が分岐していた。人工降雪用の水のプール脇を通って林道をしばらく歩いていくと、大峰沼への分岐が現れた。そこから大峰沼は、それほど遠くなく、コースを一周することができた。
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