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菩提寺山

1996年3月31日 日帰り 単独行 曇り

菩提寺山 ぼだいじやま(248m) 三等三角点 川内山塊前衛(新潟) 5万 新津 2.5万 矢代田

ガイド:新潟ファミリーハイキング(新潟日報事業者)、新潟のハイキング(新潟日報事業者)

3月31日(日) 10:05 新潟発=(R.49、R.403、矢代田、林道長峰線) 10:55 大沢公園(造成中) 仏路川沿いの林道を誤って進み、引き返す 11:23 発―11:52 仏路峠―11:58 菩提寺山〜12:10 発―12:13 仏路峠―12:43 大沢公園=(こすど温泉花の湯館で入浴、500円後、往路を戻る)=14:05 新潟着

 菩提寺山は、別名、仏路山(ほとけじやま)あるいは法華寺山(ほっけじやま)とも呼ばれ、修験者の山であったという。護摩堂山の北に連なる丘陵地帯にある低山である。標高は低いが、蒲原平野の縁にあるため、広々とした眺めを楽しむことができる。
 土曜日は、天気予報通り雨になり、タイヤの交換を行った。日曜は、これも予報通り、雨があがったため、近くの山に出かけることにした。角田山の雪割草も咲き出しているとの新聞のコラムを読み、低山に春を捜しにいくことにした。新潟のハイキングコースは、まず、登山口を見つけることが、一番難しい。今回の菩提寺山も、道路地図を良く眺めて、R.403からクレー射撃場迂回路と表示のある林道長峰線に進んだ。道路地図にある仏路峠を越すと、車道は僅かに下り坂になり、その右手に造成中の地図でいう大沢公園が現れた。ここで、ガイドの「仏路峠から山頂までは目と鼻の距離」という文章との間に、混乱が生じた。大沢橋を渡った先からは、車道は未舗装に変わって、車を先に進ませることは難しそうであった。堰堤の脇に車をおいて、仏路川沿いの林道を歩いて先に進んだ。林道上にも残雪が現れ、谷間に進んだ所で、林道の終点になり、その先には植林地の中にかすかな踏み後があるだけであった。昔の峠道とは思えず、林道を引き返した。谷の上が菩提寺山のはずだがと思いながら、大沢公園に引き返すと、遊歩道らしき道が、やせ尾根の上に向かって登っていくのを見つけた、付近には、案内板は全く無く、半信半疑で、この道を登ることにした。結構急な斜面ではあるが、丸太の階段に整備され、小砂利が敷かれ、崖の部分にはきれいにロープが張られていた。ひとしきり登ると、見晴らしが開け、あずまやが設けてあった。案内板を載せると思われる台が造ってあったが、文章の入ったプレートはまだ組み込まれていなかった。小砂利の敷かれた遊歩道は、やせ尾根の上をうねうねとかなたの方まで続いていた。作りたての遊歩道と見えて、道の脇に取り除いた泥が積まれているのが目障りであったが、そのうちに草や落ち葉が隠してくれるだろう。右手は谷で、眺めが開けた気持ちの良い道であった。歩き始めは、杉林の植林地であったが、そのうちに雑木林に変わり、路肩を眺めながら歩いていくと、ショウジョウバカマのピンクのつぼみを見つけた。ようやく長かった冬も終わったようである。左手から道が合わさったところで、小砂利の敷き詰められた道は終わった。雨でぬかるんだ道を進むと、その先で仏路峠という標識のある三叉路に出た。道の脇には、小さな石塔や観音さま(これが馬頭観音か)が置かれ、いかにも古い峠らしい雰囲気であった。左手の斜面を登ると、そこが菩提寺山の山頂であった。山頂は、山名を書いたアーケードや子供向けの遊具、石の記念碑、多くのベンチ、休憩所などが立ち並んで、いささか雑然としていた。低山ながら、北に向かって素晴らしい眺めが広がっていた。五泉市の町並みや阿賀野川の流れの向こうには、五頭山と菅名岳は、まだ多くの残雪をまとって大きく広がっていた。曇り空で山頂が隠されているのが残念であったが、また来た時の楽しみにとっておこう。晴れた日には、日本海から佐渡島も見えそうであった。帰りは、谷間から登ってきた道を下ってみようかと思ったが、安全策をとって尾根コースを戻ることにした。弥彦山や角田山を眺めながらの下りは、楽しい道であった。下山後、クレー射撃場方面に様子を見に車を走らせた。三叉路に出て、右折すると、その先にガイドにもあった高山ブドウ園があり、広い駐車場が設けられていた。ここが一般的な登山口であったわけである。大沢公園の尾根コース登山口と、このブドウ園口の間は、歩いても30分弱のようであるから、周遊コースをとるのが楽しそうである。帰りに、これも目的のひとつであった日帰り温泉に入浴してから新潟に戻った。それでも2時過ぎで、その後で町に買い物に出かけた。

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