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宝珠山

1995年7月16日 日帰り 単独行 雨

宝珠山 ほうじゅうさん(559m)
 大山 おおやま(349.4m) 四等三角点 五頭山塊(新潟) 5万 津川  2.5万 出湯、馬下

ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新潟50山(新潟日報社)、越後の山旅(上巻)(富士波出版)

7月16日(日) 4:25 新潟発=(R.49、安田経由)=5:05 草水(くそうず)口〜5:20 発―5:37 阿賀見平―5:44 休み石―5:54 鉄塔―6:04 大山〜6:10 発―6:20 大沢尾根樹林―6:27 つつじ平―6:38 かじか清水(反射板)―6:45 つげ平―6:47 八咫柄山(やたからやま)―6:54 宝珠山〜7:00 発―7:07 八咫柄山―7:10 つげ平―7:14 かじか清水―7:24 つつじ平―7:30 大沢尾根樹林―7:40 大山―7:49 鉄塔―7:57 休み石―8:00 阿賀見平―8:10 草水口=(往路を戻る)=9:25 新潟着

 宝珠山は、五頭山塊が阿賀野川に落込む西端にあり、川を挟んで菅名岳と向かい合っている。ガイドブックによって、「ほうじゅさん」、「ほうしゅさん」と読み方が異なっているが、新潟の山の権威といっても良い藤波玄著の「新潟の山旅」に従って「ほうじゅうさん」と呼ぶことにする。
 梅雨前線の北上によって、今週は北陸から新潟方面は大雨になり、大糸線沿線や蓮華温泉、さらに妙高山の燕温泉に被害が出ており、しばらく、この方面の山は避けた方がよさそうである。金曜日の朝は、新潟市も大雨であったので夜の納涼会で飲み過ごしたところ、土曜は晴天になってしまった。土曜は用事があったため、無念の思いで青空を眺めていたが、日曜日は再び雨の予報であった。天気の崩れ出す前を狙って、近場の山に登ることにした。登山口になる草水ドライヴインは、これまで会津への山の行き帰りでその前を通り過ぎて、確認済みであった。駐車場の国道脇に、宝珠山草水口という標柱が立ち、登山届記載のための立派な小屋が建っていた。山の斜面をトラバース気味に登っていく歩きはじめの道は、夏草が被り気味であった。ひとしきり登った阿賀見平からは、阿賀野川が眼下に横たわり、菅名岳がその対岸にそびえたつのが見えた。登りながら眺める菅名岳の山頂は次第に雨雲に隠れ始め、大山に登り着いた所で本降りになった。今にも雨が降りそうな中の登りは気持ちが落ち着かなかったが、雨具を着てしまうと、少々の雨でも気にしない余裕が生まれた。登山道は、赤土で少し滑りやすいものの、良く整備されて歩き易い尾根道になった。しかし登山標識が、頻繁に出てくるので、いちいちコースタイムを書込むのが面倒であった。あまり細かく次のポイントまでの時間が示されていると、時間のことが頭から消え去ってくれないため、かえって歩きづらいような気がした。緩急が交互する登りを続けていくと、丸山からのコースが合わさる八咫柄山に到着した。ここには、小宝珠山という標識も建てられていた。三叉路を少し進んだ所から、露岩を山頂部に頂いた宝珠山が、ようやく姿を現した。一旦急坂を下った後に、トラロープを頼りに急坂を登って、宝珠山に到着した。山頂は狭く、岩場になっていた。登山道脇の岩の上には、お地像様のような宝珠仙人像が彫られた三角点程の大きさの石の角柱が据えられていた。雨雲が流れる中に、菱ヶ岳へ続く山波がさらに高みへと続いていた。風も強まり、雨がさらに強くなりそうな気配があったため、山頂を後にした。ゴアテックスの雨具も、着古したために防水性が落ちてきているのか、車に戻った時にはパンツまで濡れ切っていた。帰宅はまだ朝のうちであったが、激しい雨が降り始め、ともかく山に登れたことに満足した。

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