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八石山(千本)、尾神岳

1995年5月21日 日帰り 単独行 雨のち曇

八石山(千本) はちこくさん(せんぼん)(351m) 一等三角点補点 東頚城丘陵(新潟) 5万 柏崎 2.5万 西山
ガイド:なし

尾神岳 おがみだけ(757m) 二等三角点  東頚城丘陵(新潟) 5万 柿崎 2.5万 原之町
ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報事業部)、新潟のハイキング(新潟日報事業部)

5月21日(日) 7:45 新潟発=(R.116、出雲崎町、R.352、中永隧道、西山林道、小木ノ城跡 経由)=9:49 建設省薬師岳レーダー雨雪観測所専用道入口―9:54 八石山(千本)三角点―9:58 専用道入口=(西山林道、中永隧道、R.352、R.116、西山IC、北陸自動車道、柿崎IC、尾神 経由)=11:53 峠の広場〜11:56 発―12:05 展望台―12:24 尾神岳―12:41 展望台―12:50 峠の広場=(尾神、柿崎IC、北陸自動車道 経由)=15:05 新潟着

 長岡市の東の丘陵地帯を東山と呼び、鋸山に一等三角点が置かれている。同様に、西の丘陵地帯を西山と呼び、やはり一等三角点が八石山(点名千本)に置かれている。西山には、小木ノ城跡をはじめとする史跡も多く、山菜採り等で地元の入山者も多いが、現在では山頂部をぬって林道が走り、昔からの縦走路は分断されてしまっている。
 尾神岳は、米山、刈羽黒姫山とともに三角形を形づくる位置にある山である。山麓部には、キャンプ場等の野外活動施設等も設けられているが、現在では、ハンググライダーの基地としての知名度の高い山である。
 山に出かけるため早朝起きたものの、雨が降っているのを見て、出かける気持ちに迷いが生じた。雨中の登山が続いたせいだけではなく、昨日の結婚式での酒の影響が残っているためのようである。雨も小康状態になり、ドライブかたわら、とにかく山に出かけることにした。まずは、新潟県の一等三角点巡りのために、八石山(千本)に向かった。R.352の中永隧道脇から舗装された西山林道が分かれていた。途中から砂利道になったが、おおむね走り易い道であった。山菜採りの車を何台も見かけ、また、地元の高校生のマラソン大会も行われていた。小木ノ城跡、さらにその先のピークにもアンテナ群が建てられていたが、目的の八石山は、球形のレーダードームの置かれたピークであった。林道の左手に、建設省薬師岳レーダー雨雪観測所の説明板が立てられ、その脇から、進入禁止の鎖が掛けられた専用道が山頂の施設へ向かってのびていた。僅かな登りで観測所の前庭に到着し、目的の一等三角点を探すと、左手の土手の上の草地にあった。この三角点は、車横付けに分類されて、登山の対象にはならないものであった。車に戻り、林道を西山ICに向かって走り抜けようとしたが、途中で道路崩壊により通行禁止の看板があったので、中永隧道に引き返してからR.116に戻ることになった。
 時々雨が落ちてくる天気のため、ガイドブックにも初級者一つ星と書かれている、簡単に登れそうな尾神岳に向かうことにした。ハンググライダーの基地を抜けて、アンテナの建つピークとの鞍部にある峠の広場まで舗装道路を車で登った。雨が少し降っていたが、傘をさして出発した。左手の荒れた林道を登っていくと、鉄製ヤグラの建つ展望台に到着した。展望台の上には、吹き流しも取り付けられ、眼下にハンググライダー基地を見下ろすことができた。展望台から先は、登山道になった。登山道上に、熊笹が倒れかかっており、かきわけると頭から水滴をかぶることになった。三つ程の小さなピークを登り下りしたが、途中から、足下しか見えない薮漕ぎになった。登山道自体は比較的明瞭で、山頂までそれほどの距離でないことから、先に進んだ。三つの石の祠が現われると、僅かな登りで山頂に到着した。山頂は木で囲まれて、米山方面のみが、測量のために見晴せるように切り開かれていた。中央に三角点があったが、山名板はひとつも見当たらなかった。再び、薮漕ぎをして車まで戻ったが、短時間の山にもかかわらず、すっかり濡れてしまった。ファミリーハイキングというガイドブックにも書かれているものの、現在の状態は、初級者には無理なコースに思えた。地元では、尾神岳をハンググライダーの基地として売り込んでいるため、登山道の整備がおろそかになっているようである。

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