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泉ヶ岳、北泉ヶ岳

1995年5月13日 前夜発日帰り 単独行 雨

泉ヶ岳 いずみがたけ(1172m) 二等三角点
北泉ヶ岳 きたいずみがたけ(1253m) 三等三角点 船形連峰(宮城) 5万 関山峠 2.5万 定義

ガイド:アルペンガイド「東北の山」(山と渓谷社)、宮城県の山(山と渓谷社)、宮城の名山(河北新報社)、東北百名山(山と渓谷社)、日本300名山ガイド上巻(新ハイキング社)、山と高原地図「蔵王、面白山、船形山」(昭文社)

5月12日(金) 8:36 新潟発=(R.7、新発田、R.290、R.113、赤湯、R.13、山形、山形蔵王IC、山形自動車道、東北自動車道 経由) 5月13日(土) =0:25 菅生SA着  (車中泊)
5:50 菅生SA発=(東北自動車道、仙台宮城IC、R.49、R.457 経由)=6:56 芳ノ平駐車場〜7:10 発―8:00 水神分岐―8:45 泉ヶ岳山頂―9:11 三又―9:34 北泉ヶ岳山頂―9:58 三又―10:26 水神分岐―11:03 芳ノ平駐車場=(往路を戻る)=18:20 新潟着

 泉ヶ岳は、船形連峰に属する山であるが、仙台市の北西にあって、山全体が仙台市内に含まれている。麓には学校研修のための野外センターやスキー場等が整備され、仙台市民に親しまれている山である。北泉ヶ岳は、泉ヶ岳の北西に連なり、船形連峰の縦走路上にある山であるが、泉ヶ岳よりも標高が高いものの、登山者は少なく、静かな自然が保たれている。
 300名山の山旅として、泉ヶ岳に登ることにした。週末にかけて、西から発達した低気圧がゆっくりと東進しており、西日本の各地は激しい雨になった。しかし、金曜の夜に入っても新潟には雨が降らず、泉ヶ岳は登山道が充分に整備されているようなので、出かけることにした。仙台の近くの東北自動車道菅生SAにたどり着いた時も、雨は降りだしていなかったが、朝、目を覚ますと激しい雨になっていた。仙台宮城ICで高速道を下りたところ、付近は仙台郊外の住宅地化が進んでおり、泉ヶ岳への道順が判りにくくなっていたが、幸い、途中から泉ヶ岳への標識が現れた。芳ノ平には、スキー客用と思われる大駐車場があったが、激しい雨の中に誰もいなかった。車の中で雨具を身に付けて出発した。雨で視界が効かないため、コースタイムが最も短い水神コースを登ることにした。バンガローや野外炊飯設備のならぶ野外活動センターをぬけて舗装道路を登っていくと、大きな学校宿泊施設の少年の家に出て、ここから登山道になった。おそらく学校登山で歩かれているためか、登山道は踏まれた広い道であった。所々、坂の名前の看板なども付けられており、夏には大勢の子供で賑わう道のようであった。水神の分岐から泉ヶ岳に向かうと、水神と書かれた大きな石碑が建っていた。笹原の中の登りもそれほど急なものではなかったが、雨が激しくなり辛いものがあった。賽ノ磧と名付けられたガレ場を登ると、傾斜も緩くなって、泉ヶ岳山頂に到着した。山頂には、各方面からの登山道が登ってきていたが、それぞれに立派な標識が付けられていた。ロボット気象観測所の脇から北泉ヶ岳に向かうと、稜線上のためか、雨が強く当たり、体が冷えてきた。一旦鞍部に下ってから、僅かに登り返すと、縦走路との三叉路に出た。北泉ヶ岳への道も良く整備されていたが、雨のため登山道上を沢のように水が流れ落ち、笹原の中に池のような水溜まりが出来ていた。北泉ヶ岳は、表示板と三角点があるだけの、狭い山頂であった。来た道を戻って、三叉路から水神へのコースに入ると、再びよく歩かれている広い道になった。周囲には美しいブナ林が広がり、お花畑という看板の立てられた草地の広がる場所もあった。ゆるやかに坂を下っていき、かなり増水した沢を飛び石伝いに渡ると、その先が水神の分岐であった。夏の暑い日であったならば、この沢は、絶好の休憩地になりそうであった。激しい雨の中、ただ着替えのことを考えながら、足を運んだ。車に戻って衣類を着替えても、体が冷えきってしまっており、山を少し下った所にあったスパ泉ヶ岳に向かった。入浴料は1500円と高かったが、温泉に入って、人心地を取り戻すことができた。

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