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鋸山

1995年5月7日 日帰り 単独行 晴

鋸山 のこぎりやま(765m) 一等三角点補点 越後山脈(新潟 5万 長岡 2.5万 半蔵金、栃尾

ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)、新潟50山(新潟日報事業社)、新潟のハイキング(新潟日報事業社)、山と渓谷94年6月号

5月7日(日) 10:30 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、森立峠、八方台 経由)=12:09 大入峠清水〜12;13 発―12:56 鋸山山頂〜13:21 発―13:53 大入峠清水=(真木林道、柄吉、R.352、R.8、中之島見附IC、北陸自動車道)=15:27 新潟着

 鋸山は、長岡市の東に連なる東山連峰の最高峰であり、古くからの信仰の山とされてきたが、最近では、山の一角に八方台国民休暇センターが設けられ、市民の憩の場になっている。また、一等三角点が置かれていることから、遠来の登山客も訪れる山になっている。鋸山の名前は、小さな峰を連ねて、鋸に似ていることから付けられている。
 四国への山旅は雨にたたられたが、新潟に戻ってからは晴天になった。この日曜日は、青空に誘われて近くの山にでかけることになった。出発時間も遅かったため、新潟の一等三角点の山のうち、登り残していた鋸山に向かうことにした。八方台からは、砂利道になったが、柄吉から登ってきた真木林道に合流すると、再び舗装道路に変った。合流地点から少し先で、残雪が車道をおおっており、一車線のみ通行できる状態になっていた。路肩の駐車可能なスペースには、ハイカーや山菜取りが乗ってきた車がとまっており、清水という看板のある水場の前から歩くことにした。林道を僅かに歩いた所に鋸山への標識を見つけて、登山道に入った。ここは大入峠のはずであったが、その看板は、残雪に埋っているのか見つからなかった。良く踏まれた登山道であったが、残雪をトラバースしたり、雪による倒木を乗り越えたりして、ファミリーコースにしては、本格的な登山を楽しむことのできる道であった。道が下りになっておかしいと思ったら、不動滝へのコースに迷いこんでしまっていた。本来の道に引き返すまでに、10分程のロスを生じた。谷には残雪が白く、ブナ林の緑がまぶしく、登山道の脇には、カタクリやショウショウバカマ、イワオオギが咲き、山は最も美しい時を迎えていた。尾根道から右手に反れるように、山頂に向かうようになると、固定ロープが掛けられた急斜面も現れ、汗が吹き出てきた。山頂手前には、電波の反射板が設けてあり、そこの広場からは、豊富な残雪をまとった守門岳が正面に大きく広がっていた。そこからは、僅かな登りで山頂に到着した。山頂には、一等三角点の標識と銅製の方位板が置かれ、付近は多くのハイカーで賑わっていた。五月晴というに相応しい晴天のもと、素晴らしい眺めが広がっていた。粟ヶ岳、守門岳、浅草岳、権現堂山、越後三山をのぞみ、越後平野と長岡の町並みを見降ろすことができた。山を見るためには、別の山に登る必要がある。鋸山は、大岳から守門岳にいたる稜線を、横から眺めることのできる絶好の位置にあった。守門岳の展望には、この鋸山がベストといって良いと思う。さらに、光線の関係で、午後の西日になってから山頂に立ったほうが良いと思う。下りには、それほど時間はかからなかった。家から近く、歩行時間も短かったが、充分に楽しむことができる山であった。

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