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鐘撞堂山

堂平山、笠山

1995年4月16日〜4月17日 旅行途中日帰り 単独行 曇

鐘撞堂山 かねつきどうやま(330m) 三等三角点 奥武蔵(埼玉) 5万 寄居 2.5万 寄居
ガイド:埼玉県の山(山と渓谷社)、関東百名山(山と渓谷社)

堂平山 どうだいらさん(876m) 一等三角点本点
笠山 かさやま(837m) 奥武蔵(埼玉) 5万 寄居、秩父 2.5万 安戸、正丸峠
ガイド:埼玉県の山(山と渓谷社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、関東百名山(山と渓谷社)、山と高原地図「奥武蔵・秩父」(昭文社)

4月16日(日) 13:30 川越駅発=(東武東上線)=14:25 寄居駅着―14:51 大正池―14:59 林道分岐―15:10 南尾根分岐―15:15 円良田湖分岐―15:16 鐘撞堂山山頂〜15:25 発―15:26 円良田湖分岐―15:45 羅漢山登山口―15:50 羅漢山―16:04 少林寺―16:44 寄居駅=16:58 発=(東武東上線)=17:34 川越駅着
4月17日(月) 5:30 川越駅発=(東武東上線)=6:10 小川町駅=6:57 発=(東武バス)=7:29 白石車庫―7:58 林道分岐―8:14 白石峠―8:27 剣ヶ峰―8:50 堂平山〜9:00 発―9:12 笠山峠―9:28 笠山西峰―9:31 笠山東峰―9:35 笠山西峰―9:53 林道横断点―9:59 皆谷分岐―10:33 皆谷=10:40 発=(東武バス)=11:18 小川町駅=11:24 発=(東武東上線)=12:08 川越=12:15 発=(川越線)=12:34 大宮=13:06 発=(上越新幹線)=15:04 新潟

 鐘撞堂山は、鉢形城の物見山であり、鐘撞堂がかつてあったことから名付けられている。奥武蔵のはずれの丘陵地にある低山であるが、関東平野の眺めが良いことからファミリーハイクのコースとして親しまれている。
 堂平山と笠山は、大霧山とともに比企三山と呼ばれている。東武鉄道主催の全長40.2kmの外秩父七峰縦走ハイキングコースの核心部になっており、東武東上線沿いで最も代表的なハイキングコースになっている。
 学会出張で、川越に宿をとった。車で出かけて、学会終了後に二子山にえも登ろうと計画していたが、風邪のため、車の運転は諦めて電車の利用になった。日曜の午後に時間ができたので、ガイドブックを検討して、鐘撞堂山に登ることにした。東京付近の桜は、すでに散り始めていたが、山に近付くにつれて満開になった。駅からは、長い車道歩きになったが、満開の桜や桃の花を見ながら歩くのは楽しかった。林道から分れて登山道らしくなった道を登って行くと、放棄された畑地の跡が現れ、簡易舗装の道になった。円良田湖への分岐からは、ひと登りで鐘撞堂山に到着した。遅い時間にもかかわらず、山頂には三人のハイカーが休んでいた。春霞のなかに町並みと丘陵地が広がっていた。円良田湖道への道は、簡易舗装されており、あっという間に下ってしまった。円良田湖周辺の道路は、桜の花見で混雑していたのか、車の一方通行の規制が行われていた。羅漢山へは、僅かな登りであったが、一旦山を下ってきた身には辛く感じた。羅漢山の山頂には、釈迦如来の石像が立ち、少林寺への山道沿いには五百羅漢の石像が並んでいた。夕暮れの光の中に、石像は様々な表情を浮べ、このハイキングコースで最も印象的な光景であった。川越の町の喜多院にも五百羅漢の石像群があったが、拝観料を払って見物したそれは、墓地のような一角に集められ、暗く沈んでいた。山道の脇に置かれた石像の方が生き生きとした表情を見せていた。麓の少林寺まで、この石像は跡切れることなく続いていた。少林寺からは、秩父鉄道の波久礼駅が近いようであったが、電車の乗り継ぎを考えて、寄居駅に戻ることにした。寄居までの車道歩きは長く、いささかいやになった。
 堂平山は、一等三角点でもあり、気になっていた山である。新潟からでは、夜行を利用しないと登ることが難しい山であるので、この機会に登ることにした。白石車庫でバスを降りると、車道歩きが始まったが、古い峠道に入ると本格的な登りになった。雑木林の中には、カタクリの花が咲いていた。新潟付近では、春を代表する野草であるが、関東地方では珍しいのではないだろうか。落葉の積もった気分の良い登山道を登っていくと、谷向こうに林道が見え始め、近付いてきたと思ったら、車道も通じている白石峠に到着した。剣ヶ峰を越していく登山道も、この林道と何回か合わさった。剣ヶ峰には電波の反射塔が建って目障りであったが、周囲の山の展望は開けていた。堂平山の山頂には、車道が登ってきており、しかも山頂部は天文台が占領しているため、山頂といった風情はないが、芝地が広がっているため、お弁当を広げるには良い所であった。目的の一等三角点は、柵には囲まれてはいなかったが、一段高い芝地の中に百葉箱と並んでおり、近寄ってはいけないようであった。笠山へはけっこう急な登り下りがあり、外秩父七峰縦走ハイキング大会で歩くのは、大変だろうと思った。笠山は、縦走路脇の西峰に山頂標識があったが、東峰の方が明らかに高く見えた。東峰には笠山神社が置かれ、山頂部は木で覆われて展望は効かなかった。笠山からは、和紙センターに下るつもりでいたが、地図にない林道が上がってきてコースが良く判らなくなった。バス停という表示に従ったら、皆谷への道に入り込んでしまった。最後は、バスの時間に間に合わせるために、足を早めてつづら折の車道を下った。

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