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角田山

1995年3月21日 日帰り 単独行 晴

角田山 かくだやま(481m)二等三角点 西蒲原丘陵(新潟) 5万 弥彦 2.5万 角田山

ガイド:ほたるの里コースについてはガイド文無し。

3月21日(火) 7:15 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、亀貝IC、R.116、巻町、R.460、じょんのび館経由)=8:10 ほたるの里コース登山口〜8:15 発―8:38 あずま屋―9:05 五りん石分岐―9:20 角田山山頂―9:28 観音堂〜9:47 発―9:56 角田山山頂―10:06 五りん石分岐―10:31 あずま屋―10:47 ほたるの里コース登山口(往路を戻る)=12:00 新潟着

 新潟からのファミリーハイクの山として最も親しまれている角田山には多くの登山コースがある。巻町の日帰り温泉施設の「じょんのび館」がオープンしたのに伴い、新しく整備されたのが、ほたるの里コースである。「じょんのび館」の手前で五ヶ峠へ道が分岐する所に登山口はあり、石造りの標識が立っている。現在出回っているガイドブックには、このコースは記載されていない。
 寒さと暖かさが目まぐるしく交代し、この春分の日は、まさに春も盛りの陽気になった。今シーズンの新潟の山の幕開けとして、角田山に登ることにした。「じょんのび館」の案内標識を頼りに、ほたるの里コースの登山口に到着した。路肩には、10台程の駐車スペースはあったが、満員の場合には、「じょんのび館」の大きな駐車場を利用することになりそうである。登山道は、急な擬木の階段登りで始まった。登山道の脇には、雪割草が移植されており、白やピンクの花が咲き始めていた。急坂の上には十一面観音堂があり、自動車道路がここまで上がってきており、駐車場も設けてあった。登山道は、雑木林の中の登りになった。新しいコースのためか、踏み跡が林の中に乱れる所や木の枝が横たわっている所もあったが、気分の良い山道であった。木々の間から角田山が顔を覗かせたが、谷を越して見える山頂は遠く高く見えた。尾根をたどって次第に山に近付いていくと、一旦下り坂になり、再び登り返すと五りん石コースの分岐に到着した。粘土質で滑りやすい急坂を登り終えると、角田山頂に到着した。残雪は、山頂広場に僅かに残るのみであった。今回の目的の一つは、角田山頂の三角点の等級を確認することであったが、標石は上の角が削られており、等級の字は消えていた。休憩は、山頂を少し下った観音堂の前でとることにした。春霞で遠望は得られなかったが、蒲原平野の水田が広がり、日本海の海岸線が北に向かって延びていた。穏やかな陽気の中、観音堂の前のベンチには、ハイカーが休んでいた。山頂に置かれた登山ノートに記帳しながら、他のページをめくってみると、稲島コースが大部分を占め、今日の登山者数は50名程であった。時間もまだ早いことを考えると、この休日には100名程が登ってくることになりそうであった。花を捜しながら下ることにした。カタクリはまだであったが、イチリンソウとマンサクの花が見つかった。下山の途中でも、多くのハイカーが登ってきていた。
 角田山の登山コースは、それぞれ特徴を持っている。最もポピュラーな稲島コースは最短距離の棒登りコース、灯台コースは岩場もあるアルペンコース、五ヶ峠コースは標高差の少ないファミリー向けの尾根コース、ほたるの里コースは小さなピークを越していくミニ縦走コースと言えそうである。一番のお進めは、日本海の磯から登る灯台コースであるが、このほたるの里コースも、ゆっくりと山歩きを楽しむには良いコースである。

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