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蓬田岳

1995年3月4日 日帰り 単独行 雪

蓬田岳 よもぎだだけ(952m) 一等三角点補点 阿武隈山地(福島) 5万 小野新町 2.5万 田母神

ガイド:福島県の山(山と渓谷社)、ふくしまの山50(歴史春秋社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、東北百名山(山と渓谷社)、一等三角点の名山100(新ハイキング社)

3月4日(土) 4:10 新潟発=(R.49、会津坂下、磐越自動車道、東北自動車道、郡山IC、R.49、上新田)=8:55 十字路登山口〜9:00 発―9:15 林道終点駐車場―9:46 沢又分岐―10:00 蓬田岳山頂〜10:07 発―10:14 沢又分岐―10:40 林道終点駐車場―10:52 十字路登山口=(R.49、磐梯熱海IC、磐越自動車道、会津坂下、R.49)=16:00 新潟着

 蓬田岳は、なだらかな山が連なる阿武隈山地の中で、ピラミッド型の山容が目立つ山であり、一等三角点が置かれている。地元の信仰の山で、山頂には、日本武尊が奥羽征討のおりに、蓬田岳に住んでいた水鬼、風鬼を平定した際に建てられたと言われる菅船神社が置かれている。
 春の訪れとともに冬型の気圧配置も崩れ、小さな低気圧が太平洋岸を次々に通過するようになり、土曜日の予報には関東地方に大雪の警報が出た。この季節には登ることのできる山は限られ、阿武隈地方なら東北地方だからなんとかなるかと、自分勝手な理由をつけて出かけた。新潟・福島の県境付近から湿った雪が本降りになったが、気温は高く、路面に降り積もるまでは至らなかった。先週は、麓から良く眺めることのできた蓬田岳は、雪雲に隠されていた。阿武隈地方の山は大抵はそうであるが、蓬田岳登山口への入り方が判り難かった。レクリエーションの森への工事車両の指示標識を見つけて、国道から山に向かうと、林道とのT字路の脇に鳥居があり、蓬田岳登山口の看板があった。雪は本降りであったが、雨具を付けて出発することにした。広い2車線の車道は、さらにレクリエーションの森に続いていたが、その手前で通行止めになっていた。車道の脇に街路樹よろしく残された参道の杉並木を登っていくと、ワンパターンのグランドと遊具を並べた公園が広がっていた。迂回してきた林道終点には、トイレと駐車場が設けられ、夏にはここか登山開始地点になるようであった。水場を過ぎると、杉木立の中の登りになった。湿った雪で登山道脇の笹が倒れ掛かり、かきわけるとシャワーになって降りそそいできた。登るに連れて斜面は急になり、岩の混じる登山道は雪に覆われ足場が判りにくく、笹の枝とストックが頼りの登りになった。積雪は20センチ程ではあったが、この雪のために、ファミリーハイキングコースも、難易度が上がっていた。沢又分岐からは、尾根上の緩い登りになった。頂上の一番手前には、神社があり、参拝者も多いらしく、何本もの御神酒があげられていた。奥に長い山頂には、アンテナが立ち並び、その先に一等三角点があった。ここからの眺めは良いとガイドブックにはあるものの、雪で展望は得られなかった。下山は、登り以上に滑りやすく、転んだついでに尻からずりおりる滑り台状の所もあった。車に戻っても雪は止まず、今日の所は、一山に登れたことに感謝して帰宅することにした。

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