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大山

1995年1月22日 単独行 日帰り 曇のち小雨

大山 おおやま(1252m) 標高点 丹沢山塊(神奈川) 5万 秦野 2.5万 大山

ガイド:丹沢(山と渓谷社)、丹沢を歩く(山と渓谷社)、日本300名山 東日本編(新ハイキング社)、関東百名山(山と渓谷社)、分県登山ガイド「神奈川県の山」(山と渓谷社)、山と高原地図「丹沢」(昭文社)

1月22日(日) 6:16 新宿発=(小田急)=7:26 秦野着〜8:18 発=(神奈川中央交通バス)―8:56 ヤビツ峠〜9:00 発―9:47 下社分岐―9:55 大山山頂〜10:10 発―10:17 下社分岐―10:34 裏参道分岐―11:00 下社11:16 大山寺―11:26 追分―11:38 大山ケーブル駅バス停=11:42 発 (神奈川中央交通バス)=12:08 伊勢原=12:19 発=(小田急)=13:27 新宿=14:05 東京発=(上越新幹線)=16:16 新潟着

 大山は、丹沢山塊の西部に位置する均整のとれたピラミッド型の山である。古くから信仰の山として開かれ、「大山詣で」として知られている。多くの登山コースが開かれており、中腹までケーブルも掛けられ、ハイカーの人気の高い山となっている。
 先週の連休は、大学入試のためのセンター試験の監督のために、山は休みであったが、いずれにせよ数年ぶりの大雪のために新潟脱出は難しかった。また、今週は神戸の地震のニュースに終始したが、今後、西日本方面の山行に影響が出そうである。新潟では、地震の揺れも感じなかったが、思わぬ影響を被った。ビブラムの張り替えに出した登山靴が、大阪の工場からいつもどるかわからないとの連絡がスポーツ用品店からあった。もしかしたら、神戸で燃えてしまったかもしれない(結局この登山靴は無事であった)。
 東京で土曜日に学会があったため、新宿に宿をとり、日曜日に300名山の大山に登ることにした。秦野駅に降りると、蓑毛行きのバスは、短い待ち時間で出ていたが、ヤビツ峠行きを待った方が早く頂上に着きそうなので、楽なコースを採ることにした。蓑毛からヤビツ峠への林道は車の擦れ違いが困難な狭い道で、観光シーズンには交通渋滞しそうであった。峠で降りたのは、他に6人のグループが一組あるのみであった。登山道は、木の階段状に整備され、登りはじめは辛く感じた。残雪は全くなかったが、笹原の中に付けられた土の登山道は凍りついていた。しだいに正面の大山が迫ってくると、背後に三ノ塔から塔ノ岳に続く、表尾根の眺めが広がるようになった。西から前線が接近してきているため、残念ながら遠くの展望は得られなかった。汗ばむようになる頃、下社からの分岐に到着した。鳥居をくぐって登っていくと、阿夫利神社のおかれた大山山頂に到着した。はるか下方には、秦野の町が広がっているのを眺めることができた。ミゾレ混じりの雨が激しくなり、自動販売機の置かれた休憩所の屋根の下で休憩することになった。缶コーヒーが240円であった。値段は高かったが、冷えた体には暖かい飲み物がありがたかった。日向薬師方面に降りる方が、静かな山歩きを楽しむことができそうであったが、今回はメインコースである下社に降りることにした。誰もいない山頂を後にして、傘をさしながら下っていくと、登ってくる幾つかの団体に出合うようになった。冬の天気のはっきりしない日であったためか、個人のハイカーは比較的少ないようであった。途中に休憩のための茶屋もあったが、岩が露出している所もあるかなり急な下りが続いた。このコースを登る際に、ケーブルを利用して後は楽な登りと考えると、思わぬ苦戦を強いられそうであった。下社に到着すると、ケーブルで登ってきた観光客で混雑していた。女坂を下ったが、その名に反して、結構急であった。大山寺を見物して、追分のケーブル駅にでると、坂の両脇には、土産店と豆腐料理を出す旅館が立ち並んでいた。豆腐料理は、一番安いコースで、3品から5品で1500円から3000円と書かれており、品数と値段は必ずしも対応していなかった。登山で体力を消耗した後では、マーボー豆腐のようなこってりしたものが食べたくて、豆腐料理はパスしてしまった。バスで伊勢原駅にでて、登山帰りというよりは通勤電車のような小田急に乗り、新宿に戻った。今回は、丹沢・大山フリーパスBタイプ(1450円)を利用したが、このコースの電車とバス代の合計と比べると、310円安くなった。

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