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稲包山

1994年11月5日 日帰り 単独行 晴

稲包山 いなづつみやま(1212m) 三等三角点 谷川岳周辺(群馬) 5万 四万  2.5万 四万、猿ヶ京

ガイド:上信越の山(山と渓谷社)、群馬県の山(山と渓谷社)、群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、新ハイキング No468、94年10月

11月5日(土) 4:25 新潟発=(上越道、湯沢IC、R.17、三国峠経由)=7:25 赤沢入口〜7:35 発―8:13 林道横断点―9:10 赤沢峠〜9:17 発―9:59 送電線巡視路分岐―10:19 稲包山山頂〜10:38 発―10:55 送電線巡視路分岐―11:00 送電線鉄塔(新新潟幹線183号)―11:23 三叉路―1:46 巡視路分岐―11:51 法師林道秋小屋澤橋巡視路入口―12:22 赤沢入口  (法師温泉泊、翌日帰宅)

 稲包山は、谷川連峰の西端の三国山と白砂山の間に続く上越国境のわずか南の群馬よりにある山である。ピラミダルな山頂を持ち、里人の信仰の山として開かれてきた。ハイキングコースとして、上信越自然歩道の一部にもなっている、四万温泉と法師温泉を結ぶ赤沢林道を経由して登るのが普通である。現在、赤沢林道の四万温泉周辺は、ダム工事で歩行に制限がある場合もあるので、事前の確認が必要である。最近、稲包山の東面の送電線巡視路を下山路にとるコースが紹介され、今後この赤沢入口からの周遊コースが一般的になっていくものと思われる。
 法師温泉に家族で泊まることになったので、先に出発して稲包山に登ることにした。赤沢スキー場は、鎖で進入禁止になっていたため、村営バスの赤沢入口停留所の横の広場に車をとめ、歩き出した。スキー場の斜面の途中から赤沢林道が始まった。赤沢林道は、ハイキングコースとして良く整備され、落葉の積もった静かな道であった。電光型の登りで始まったが、しだいに傾斜も緩やかになり、山腹を巻くように登る道になった。コースの下から車道が登ってきて、途中でこの車道を横断する箇所もあり、赤沢峠手前でもこの車道から登ってくる歩道があった。この車道は、下山後、車を走らせて確かめた所、途中で進入禁止の鎖が掛けられていた。かなり歩いた気分になった頃、あずま屋が設けられた赤沢峠に到着した。赤沢林道から別れて、稲包山への登山道に入ると笹原の中の道になった。緩やかに登り下りしながら歩いていくと、雪道になった。高速道からも、白くなった上越国境の山々を眺めることができ、いよいよ冬山の開幕である。雪を蹴散らかしながら、広い登山道を歩いて行くと、すっかり葉の落ちた木の間から、おむすび型の稲包山が次第に近付いてきた。稲包山の基部と思われる所で、巡視路が右に別れ、左の登山道を登り始めると、とたんに笹が被るようになった。ここまでの道が良く整備されていたのは、登山道としてではなく、巡視路の一部であるためであった。最後に急斜面を登ると、狭い山頂に到着した。山頂は、360度の展望であり、新潟県側の三国スキー場や苗場スキー場がすぐそこに見えた。残念ながら、上越国境の山々は、雲で覆われていた。下山路として、巡視路コースに入ると、3人組が登ってくるのに出合い、このコースは地元の人に知られていることが判った。鉄塔の下から、山を一気に下っていく道が始まっていた。巡視路は、草が充分に刈り払われており、不安になるような所は無かった。三叉路には、新新潟幹線183号という表示があり、これがこの大鉄塔の名前のようであった。谷越しの眺めは良かったが、送電線が立ち並ぶのが目障りであった。送電線の巡視路を歩いているため、これもしかたないことであった。途中、他の巡視路との分岐点もあったが、下り方面の道を選びさえすれば良かった。最後は、車道に飛び出し、そこには、新新潟幹線183号、中東京幹線中線96、99入口と書かれた黄色の標柱があった。このコースは、登山標識が全く無いのが欠点ではあるが、下山時に歩く分には、三叉路を右に曲って、下に向かっていけば、迷う所は無い道であった。途中から舗装道路に変った車道を歩いて赤沢入口に戻り、コースを一周することができた。


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