9440

栗駒山

1994年10月30日 前夜発日帰り 単独行 晴

栗駒山 くりこまやま(1627m) 一等三角点本点 栗駒山域(岩手、宮城) 5万 栗駒山 2.5万 栗駒山

ガイド:東北の山(山と渓谷社)、宮城の名山(河北新報社)、宮城県の山(山と渓谷社)、岩手県の山(山と渓谷社)、秋田県の山(山と渓谷社)、日本300名山ガイド 東日本編(新ハイキング社)、東北百名山(山と渓谷社)、一等三角点百名山(山と渓谷社)、山と高原地図「栗駒・早池峰」(昭文社)

10月29日(土) 19:25 新潟発=(R.7、新発田、R.290、R.113、赤湯、R.13、山形、山形蔵王IC、山形自動車道、東北自動車道経由)=23:31 長者原SA  (車中泊)
10月30日(日) 4:55 長者原SA発=(若柳金成IC、金成、栗駒町、栗駒ダム、世界谷池、いこいの森経由)=6:27 いわかがみ平〜6:45発―7:15 新湯沢徒渉点―7:39 東栗駒山―8:01 裏掛分岐―8:23 栗駒山山頂〜8:40 発―9:29 いわかがみ平=(往路を戻る)=17:20 新潟着


 栗駒山は、宮城、岩手、秋田の三県の境界に位置して、栗駒国定公園の中心となっている。浸食の進んだ古い複式火山で、残雪やお花畑に飾られた広い裾野を引き、古くから信仰の山として開かれている。この山の名前は、全国の駒ヶ岳と同様に、雪形に由来するといわれている。登山道も多くのコースが開かれ、最近流行りのオートキャンプも設けられ、アウトドアの一大フィールドになっている。この山の人気は高く、93年1月号の山と渓谷におけるみんなが選ぶ新・百名山でも、燕岳に続いて第2位になっている。
 ルーレットの目のように天気が変わり、土曜は雨であったが、日曜は晴の予報が出た。高速道のサービスエリアで仮眠して、朝になってから山に向かった。栗駒ダムを通り過ぎ、ようやく山に登りかけた行者滝の所で、土砂崩れのため道路が閉鎖になっていた。大迂回して須川温泉から入るべきか迷ったが、引き返す途中で、迂回路の標識を見付け、世界谷池入口を経由して、いわかがみ平に辿り着くことができた。いわかがみ平の標高は1100mで、東栗駒山の尖ったピークもすぐそこに見えた。歩きだして直の所に東栗駒コースの標識があったので脇の道に入ると、笹をかきわける道で驚いたが、しっかりした道が、レストハウスの脇から始まっていた。溝状の滑りやすい道を緩やかに登っていくと、沢に出た。なめになった沢を右、左にコースを探りながら登っていくのは面白かった。沢の下端と上端には、進入防止のために、ロープが張られていた。ひと頑張りで稜線の一角に出ると、東栗駒山は目の前であった。栗駒山は、沢を挟んで目の前のはずであったが、山頂部は雲で覆われていた。風が強いため寒く、冬も近いことを実感した。稜線歩きの後、赤味を帯びた石のころがるガレ場を登ると、山頂に到着した。風が強く、雲が次から次に吹き寄せられてくるようで、しばらく待ったが、展望は開けなかった。誰もいない山頂を後にして、中央コースを下った。山頂付近のガレ場は、入山者が多いためが、荒廃が進んでいるようであったが、途中から石をコンクリートで固めた遊歩道になってしまった。下山の途中、かなりの登山者が登ってくるのに出合うようになったが、軽装の者も目立った。この中央コースの往復は、短時間で済んで容易であるが、山を楽しむには避けたほうがよさそうである。山頂は初冬の陽気であったが、山腹は紅葉の盛りであり、多くの車が登ってきていた。帰りに、山を少し下った所にあるやまなみ荘で400円で温泉に入った。東北の山は、下山後に温泉に入らないと登ったことにならないような気がする。


山行目次に戻る
ホームページに戻る