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祝瓶山

1994年10月15日 日帰り 単独行 晴

祝瓶山 いわいがめやま(1417m) 二等三角点 朝日連峰(山形) 5万 朝日岳 2.5万 羽前葉山

ガイド:飯豊連峰、朝日連峰(東京新聞出版局)、東北の山(山と渓谷社)、山形県の山(山と渓谷社)、山形百山(無明社)、日本300名山ガイド 東日本編(新ハイキング社)、東北百名山(山と渓谷社)、山と高原地図「朝日・出羽三山」(昭文社)

10月15日(土) 3:30 新潟発=(R.7、新発田、R.290、R.113、小国、五味沢、針生平経由)=5:33 大石橋〜6:05 発―6:22 角楢小屋分岐―6:41 水場入口―7:55 大石のピーク―8:17 大朝日岳縦走路分岐―8:27 祝瓶山山頂〜8:38 発―8:48 大朝日岳縦走路分岐―9:08 大石のピーク〜9:17 発―10:14 水場入口―10:28 角楢小屋分岐―10:47 大石橋=(往路を戻る)=13:35 新潟着

 祝瓶山は、朝日連峰の南端にある鋭峰である。主稜線から外れているため、訪れる人は多くないが、ピラミダスな山容は登頂意欲をそそらせるものがあり、日本300名山に選べれていることや、紅葉の美しさが知られるようになって、今後人気が高まってくると思われる。
 祝瓶山に登るなら秋にと決めていた。10月中旬の紅葉の盛りになり、出かけることにした。祝瓶山への登山コースは、桑住平からの周遊コースをとることが多いようであるが、新潟から入りやすい針生平から登る事にした。五味沢から先は、未舗装の狭い林道になったが、平で走り易い道であった。つり橋の大石橋の手前で林道は終点となった。終点は、車を10台程はとめることのできる広場になっており、一角には登山届け記載場になったコンクリート造りの小さな建物もあった。すでに2台の車がとまっていたが、昼に下山してきた時には、この広場はキノコ採りの地元の車で一杯になっていた。まず、揺れるつり橋を渡り、ぶな林の中を荒川沿いに緩やかに登っていった。それにしても、朝日連峰の登山道には、つり橋が多い。麓のぶな林は、紅葉には早かった。角楢小屋分岐からぶな林の中の急な登りになった。高度を一気に上げると、左手の谷越しに大朝日岳から続く稜線が見え始めたが、山頂部は雲に覆われていた。傾斜は一旦緩やかになるが、祝瓶山の基部に辿りついた所から再び急な登りが始まった。頭上に見える岩の露出した三角形のピークに登り着くと、そこは尾根の張り出しに過ぎない偽ピークであったが、飯豊方面や朝日連峰の大展望台になっていた。稜線はさらに上に向かって続き、紅葉で彩られた登山道がガスの中に消えていくのを眺めることができた。黄色に色付いた木の葉や草の中に、かえでの赤が笹の緑がアクセントを付けているが、今年の夏の猛暑のせいか、いまひとつ鮮やかさに欠けていた。山頂までは、紅葉に彩られた登山道の登りでそれほど遠くはなかったが、雲の中に入って展望はまったく効かなくなってしまった。証拠写真だけで、再び大石のピークまで引き返して、展望を楽しみながら休むことにした。紅葉の当たり年にまた来ようと思いながら急な道を一気に下った。他には3名のグループが登ってきたのみであった。

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