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刈羽黒姫山、八石山

1994年9月23日 日帰り 単独行 晴

刈羽黒姫山 かりわくろひめさん(891m) 測定点 二等三角点(889.5m) 東頚城丘陵(新潟) 5万 岡野町 2.5万 石黒、岡野町
ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)、新潟50山(新潟日報事業社)、新潟の山旅(新潟日報事業社)、越後の山旅下巻(富士波出版社)

八石山 はちこくさん(518m) 東頚城丘陵(新潟) 5万 岡野町 2.5万 法坂
ガイド:新潟50山(新潟日報事業社)、新潟のハイキング(新潟日報事業社)

9月23日(金) 6:50 新潟発=(関越道、越後川口IC、R117、下条、R252、高柳町、磯之辺経由)=8:50 黒姫キャンプ場〜9:00 発―9:30 鵜川神社―9:44 黒姫山山頂〜9:52 発―9:57 鵜川神社―10:25 黒姫キャンプ場=(高柳町、R.252経由)=11:15 久之木〜11:26 発―11:36 登山口―12:07 御党平―12:14 久之木峠―12:28 八石山〜12:36 発―12:51 久之木峠―12:56 御党平―13:23 登山口―13:33 久之木=(R.291、小千谷IC、関越道経由)=15:40 新潟


 日本海に臨む米山の南東部の内陸部にあるこの山は、他の二つの黒姫山と区別するため、刈羽黒姫山と呼ばれている。里人の信仰の山であったようであるが、現在では手頃なハイキングの山として整備されている。
 八石山は、米山、黒姫山とならんで刈羽三山の一つに数えられ、戦国時代には山城が築かれていたという。最近、小国町によって、ハイキングコースとして整備されている。
 秋分の日であるが、昨夜から強い雨となり、遠出を諦めた。4時に起きた時には強い雨であったが、6時に起きると雨はあがっていた。天候も期待できそうもないので、比較的コースタイムの短い羽黒姫山とその近くの八石山の二つに登ることにした。高柳町から舗装された道を山のかなりの高さまで登った所に黒姫山キャンプ場があった。車道から一段高くなった台地にキャンプ場があり、登山道はその奥から始まっていた。車道の脇には登山口の表示が無かったので、登山道を確認できてひと安心した。雑木林の中の道はかなり急で、雨上がりの後の粘土質の道は滑りやすかった。登山道の脇には、石仏がところどころ置かれていた。いつの間にか晴れ間が広がり、気温が上がって、汗を流しての登りになった。ブナ林の中の登りになると、傾斜も少し緩くなり、木のお堂の鵜川神社前に飛びだした。境内のかたすみには、三十三観音と呼ばれる石仏群が並べられていた。僅かな登りでマイクロウェーブの中継所を過ぎると、黒姫山の山頂に到着した。山頂には小さな石の祠が置かれ、その周囲には学校登山などの記念柱が数多く立てられていた。二等三角点はその後にあった。日本の山岳標高一覧の山頂の高さからも判ることであるが、この山の最高点は、二等三角点の置かれた場所では無いようである。マイクロウェーブ中継所の脇の薮の中のようであったが、登山道はそこを巻いていた。山頂からの眺めは、木立と立派な避難小屋に遮られて良くなかった。避難小屋は新しく、このような日帰りファミリーハイキングの山に必要であるのか疑問であった。下りは滑り易かった、それほど時間はかからなかった。
 天気も良くなったので、次の予定の八石山に向かうことにした。最近では、小国町の八王子からの登山道の整備が進んでいるよようであるが、「新潟のハイキング」にも載っている、古くからの登山道の久之木コースをとることにした。この選択を後で後悔することになった。まず、久之木の集落がどこか判らなかった。山に向かっていく車道に乗り入れ、道幅が狭くなった所の路肩に車を止めて、歩きだすことにした。不安が残るので、そばの農家のおばさんに道を尋ねると、間違ってはいないようであった。歩きだしてすぐに、不動滝への分岐に出て、初めて八石山登山道の表示が現われた。畑の中の作業道を歩いていくと、登山口の標識が現われ、車道から別れることになった。雑木林の中の登山道には、夏草が茂り、人はほとんど歩いていないようであり、道がかすかになる所も所々あった。途中数ヶ所あった登山標識に勇気付けられ、鞍部になった久之木峠に出ると、右上八石山、左下八石山という標識が立っていた。二つの八石山があるとは知らなかったので、どちらが目的の山頂であるか迷った。左の登山道は全く薮に覆われていたので、少しは明瞭であった右の方に進むことにした。後で10万分の一地図を見ると、八石山は514mで三角点マークが付けられており、地図にあるのが下八石山であったようである。峠から先は、急な痩せ尾根となり、道は夏草や笹に覆われて薮こぎをするはめになった。薮こぎのある道が、どうしてハイキングコースなのかと毒づきながら登っていくと、ようやく山頂に飛びだした。展望台が建てられており、整備された登山道が登ってきていた。展望台からは、日本海や米山、黒姫山の周囲の眺めが良かった。置かれていたノートを見ると、八王子方面からの道は良く整備されているらしく、久之木コースは全く使われていないようであった。ふたたび薮に突っ込み、道を探りながら下った。この道は、近い内に廃道になるものと思われる。近くの山に気軽に登ろうとしたが、以外にハードな山になってしまった。


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