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西吾妻山

1994年9月17日 日帰り 単独行 雨

西吾妻山 にしあづまやま(2035m) 標高点 吾妻連峰(福島、山形) 5万 吾妻山 2.5万 吾妻、天元台、桧原湖

ガイド:東北の山(山と渓谷社)、ふくしまの山50(歴史春秋社)、山形県の山(山と渓谷社)、東北百名山(山と渓谷社)、日本300名山ガイド東日本編(新ハイキング社)、山と高原地図「磐梯・吾妻・安達太良山」(昭文社)

9月17日(土) 4:20 新潟発=(R.7、新発田、R.290、R.113、川西、R.287、米沢、白布温泉経由)=7:24 白布湯本ロープウェイ駅=8:20 ロープウェイ発=9:13 リフト終点―9:28 かもしか展望台―9:40 縦走路分岐 10:13 凡天岩―10:35 西吾妻山―10:49 避難小屋〜11:03 発―11:16 吾妻神社―11:23 凡天岩―12:02 人形石―12:31 リフト終点=1:47 白布湯本ロープウェイ駅=(往路を戻る)=17:50 新潟着

 西吾妻山は、吾妻連峰の最高峰であるが、なだらかな山頂で、オオシラビソの原生林におおわれている。登山コースは、縦走路をはじめ、四方から通じているが、天元台スキー場のロープウェイとリフトを乗り継ぐと、容易に山頂に到達することができる。吾妻連峰は一頭地を抜いた代表的な峰が無いが、主峰として崇められていた一切経山と、この最高峰の西吾妻山は、日本百名山巡りで欠かすことのできないチェックポイントになっている。
 一昨日の登山の疲れが残っているので、楽をして登ることのできる山をめざすことにした。また、天元台スキー場の夏山リフトの運行期間が、7月1日から9月18日で、この週末が今年最後の機会であることも、西吾妻山に登る気になった理由の一つになった。吾妻山の一切経山は、93年6月に登っているので、西吾妻山は百名山ではなく、300名山として登ることが目的となった。
 天元台までは、観光やスキーでお馴染みの道であった。始発のロープウェイには、15人程の登山客が集った。夏山リフトは、40分程をかけて、ゲレンデに沿って延々と登り続けた。リフト終点は、ガスの中で、冷たい風が吹いていた。登りにはかもしかコースを選んだ。石を組んで遊歩道としての整備がしてあったが、前日に大雨でも降ったのか、登山道には沢のように水が流れ落ちていた。稜線に出ると湿った風が強く吹きつけ、雨具を付けなければならなかった。ガスのため視界が効かず、コースを辿るのに注意が必要であった。なだらかに広がる稜線には、小さな湿原が広がり、草もみじが始まっていた。たいした登りもなく辿りついた西吾妻山の山頂は、樹木に覆われ、立派な山頂表示板が無ければ、それと気がつかないところであった。避難小屋まで下り、西大巓まで足をのばそうかと思ったが、登山道上を水が流れ落ちていくのを見て、諦めることにした。避難小屋からの西吾妻の巻き道は、登山道が水没しかかっていた。人形石には、多くのハイカーが休んでおり、雨の中で湯を沸して食事の準備中であった。山頂部は荒れ模様であったが、スキーゲレンデまで下ると、太陽が顔を出した。リフトで下る途中、ゲレンデの芝生の上で下界を見降ろしながら昼食をとった。湿原の草もみじは始まっていたが、樹木の紅葉はまだであり、今年は残暑が続いているため、紅葉は遅れ気味であるようであった。


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