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鷲ヶ巣山

1994年9月15日  日帰り 単独行 曇のち雨

鷲ヶ巣山 わしがすやま(1093m) 二等三角点  朝日連峰周辺(新潟 5万 塩野町 2.5万 三面

ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)、新潟の山旅(新潟日報事業社)、越後の山旅上巻(富士波出版社)

9月15日(木) 4:40 新潟発=(R.7、蓮野インター、R.345、神林村、R.7、村上、古渡路、岩崩経由)=6:10 三面川発電所事務所〜6:23 発―6:32 沼田林道登山口―6:49 タケン沢―7:06 見晴台―7:34 避難小屋〜7:38 発―7:54 前ノ岳―8:46 中ノ岳〜8:52 発―9:48 鷲ヶ巣山〜9:55 発―10:50 中ノ岳―11:35 前ノ岳―11:48 避難小屋―12:04 見晴台―12:24 タケン沢―12:35 沼田林道登山口―12:43 三面川発電所事務所=(朝日村まほろば温泉で入浴後往路を戻る)

 鷲ヶ巣山は、前ノ岳、中ノ岳、本峰の三峰からなるが、見る角度によってその姿は変わる。村上付近からは、前ノ岳と中ノ岳が重なって双耳峰の様に見える。古くから、里人の信仰の山として登られてきた山である。
 祝日にもかかわらず、秋雨前線が停滞して雨の予報がでている。遠出は諦めて、近くの山に出かけることにした。鷲ヶ巣山は、昨年の秋遅く登山口まで入ったが、雨が降りだしたため、新保岳と日本国に予定変更をしてしまい、懸案の山になっていた。三面川発電所事務所の前の、三面スーパ林道入口のゲートの脇に車をとめて、鎖が掛けられている沼田林道に進んだ。しばらくの林道歩きで、登山口に到着した。郵便受けの中に、登山届のノートが入れてあった。ページをめくってみると、この山は、週末でも、3、4人ほどしか入山していないようであった。今年は、新潟周辺で熊騒ぎが起きているので、鈴を付けて雑木林の中を登り出した。沢を渡ると、登山道は傾斜を増した。気温はめっきり下がってきたが、登りの連続に汗がしたたり落ちた。避難小屋に到着したところで、左手の親指にヒルが取りついているのに気がついた。急いで払い落としたが、吸われた所から血が止まらなくなった。ティシュペーパーで押さえ、圧迫止血を行うが、2時間程は血が凝まってくれなかった。前ノ岳の手前から、一層の急坂になった。前ノ岳の頂上には、山名標識といったものは無く、道がその先で下って行くことが無ければ気がつかない所であった。中ノ岳との鞍部へは大きく下る必要があり、中ノ岳の頂上は高く、本峰はさらにその先であった。中ノ岳の他にも幾つかのピークがあり、引き返すことを考えると気が重くなってくる登り下りが続いた。ようやく辿りついた頂上には、大きな岩が横たわっていた。岩の上からは360度の展望が得られ、朝日連峰、光兎山、日本海を眺めることができたが、雨が降り始めてきたので早々に下山することにした。再び登り下りを続け、前ノ岳に戻った所で、ようやく登りは終わった。雨は本降りになったが、林の中の道なので傘で歩いた。下山後、登山ノートを見ると、入山者はもう一人いたようであるが、途中で引き返してしまったようであった。車に戻って着替えようとすると、ヒルが登山靴と靴下にはりついているのを見つけた。ガイドブックにもタケン沢周辺には雨降りの翌日には注意と書いてあったが、その通りであった。近所の山ということで気軽に出かけたが、コースはアップダウンが激しく、おまけにヒルに雨。なかなか大変な山行であった。


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