9430

大源太山

1994年8月27日 日帰り 単独行 晴

大源太山 だいげんたさん(1598m) 標高点 谷川連峰(新潟) 5万 越後湯沢  2.5万 茂倉岳、越後湯沢

ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)、新潟の山旅(新潟日報事業社)、新潟50山(新潟日報事業社)、谷川岳・上越の山(山と渓谷社)、山と高原地図「谷川岳・苗場山・武尊山」(昭文社)

8月27日(土) 5:05 新潟発=(関越道、越後湯沢IC、旭原、林道大源太線経由)=7:10 登山口〜7:15 発―7:30 沢出合―7:44 ムラキ沢出合―9:10 大源太山山頂〜10:05 発―11:08 ムラキ沢出合〜11:15 発―11:29 沢出合―11:40 登山口=(往路を戻る)=15:00 新潟着

 谷川連峰には、大源太山という山は2座ある。ひとつは平標山の南、もうひとつは清水峠と蓬峠の間にある七ツ小屋山の北にあり、共に主稜線から僅かに外れた位置にある。今回登った山は後者であり、岩壁をめぐらした荒々しい姿から、上越のマッターホルンとも呼ばれることもあるようである。
 先週一旦おさまったかのようにみえた猛暑は、再びぶりかえしてしまった。今年の夏は、日本アルプスの山に重点的に登ってきたが、今週末は、近くの山に気軽に登ることにした。林道大源太線は、ガイドブックにあるより100メートル程延びており、登山口の標識が立ててあった。林道終点にも駐車スペースはあるが、樹木の伐採作業中であり、車の安全のためには、「大源太山登山道 これより7km」という標識のある林道のカーブ地点の空き地にとめた方が安全のようである。今後、この林道は先に延びている可能性があり、その場合には、登山口の標識を見落さないようにする必要がありそうである。杉林の中を歩いていくと沢に出て、落ちそうになる丸木橋を渡って左岸に移った。沢沿いに緩やかに登って行き、ムラキ沢出合で飛び石伝いに右岸に渡ると、「大源太山登山道 これより水はありません 頂上まで5km、徒歩2時間30分」という標識があり、ここから尾根に取りついて急な登りが始まった。気温が高く、汗がしたたり落ちる。登山道は滑りやすく、ロープが何ヶ所も固定してあった。尾根上に出ると周囲は背の低い潅木となって、大源太山から七ツ小屋山にかけての眺めが開けてきた。大源太山は、頭上に高く、たどり着くまでには急坂をさらに耐えて登り続ける必要があった。絶壁で囲まれた山頂からは、七ツ小屋山が目の前であり、巻機山から谷川連峰にかけての稜線が一望のもとに見渡すことができた。頂上には、新しい丸太に刻まれた山頂標識が立ててあったが、山名が急斜面の登り口に向いているため、記念写真にいれようとすると、せっかくの谷川連峰の眺めを写し込むことができなくなった。山頂標識を立てる時には、記念写真のお立ち台といった用途のことも考えて欲しいものである。下りは、滑り落ちるような急坂がムラキ沢出合まで続いた。大源太山は、歩行時間は短いものの、急坂が続く、けっこう厳しい山であった。暑さと急坂で汗まみれになり、湯沢温泉岩の湯(250円)で入浴して帰宅した。


山行目次に戻る
ホームページに戻る