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黒姫山

1994年7月26日 単独行 日帰り 晴れ

黒姫山 くろひめやま(2053m) 二等三角点 戸隠(長野) 5万 戸隠 2.5万 若槻

ガイド:諸国百名山(山と渓谷社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、日本300名山 西日本編(新ハイキング社)、山と高原地図「妙高・戸隠」(昭文社)

ガイド:新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新潟の山旅(新潟日報社)、越後の山旅上巻(富士波出版社)、山と渓谷93年2号

7月26日(火) 4:50 妙高赤倉発=5:15 大橋登山口〜5:25 発―5:54 林道登山道口―6:18 種池・大ダルミ十字路〜6:28 発―7:54 大池分岐―8:05 黒姫山山頂〜8:47 発―8:55 大池分岐―9:12 大池〜9:17 発―9:36 大池分岐―10:38 種池・大ダルミ十字路―11:20 古池〜11:28 発―12:06 種池登山口―12:12 大橋登山口〜12:30 発=13:10 妙高赤倉着

 黒姫山は、コニーデ型火山で信濃富士と呼ばれる美しい形をしている。北信五岳のひとつで、飯縄山と向かい合っている。昔、中野の城主の娘に美しい黒姫という娘がおり、この姫に懸想した若武者は、実はこの山の主の大蛇であった。その正体が見破られた時、姫は山頂の大池に身を投げたという伝説が伝えられている。
 今年の医局旅行では、黒姫山に登る予定で、この山を残してあった。大橋の林道の入口まで車で送ってもらい、歩きだした。林道は鎖で閉鎖してあったが、その先も広い林道が長く続いていた。ようやく登山道に入り本格的な登りが始まったが、その先でも迂回してきた林道を何回か横切ることになった。種池と大ダルミへのコースが交わる十字路から先は、荒れた林道とも完全に別れ、笹原の中の登山道になった。傾斜は次第に急になり、汗をかなり流した頃、外輪山の一角に到着した。しばらく樹木のため見通しの効かない道を登ると、展望の良い尾根道に出た。雲が多く、飯縄山が近くに見えるのみであったのが残念だった。鞍部になった大池分岐から、木の根と石で歩き難い道を登ると黒姫山に到着した。飯縄山と斑尾山の展望を楽しむことはできたが、妙高山や高妻山は雲で覆われていた。下山の途中、大池に寄ったが、道は歩きづらく再び登り帰すのにまた大汗をかいた。種池・大ダルミ十字路から、古池に回ったが、林の中の道は、大橋林道の方よりも遠回りのようであった。林の中の道は、ブヨのような虫が汗にひかれてよってきて、わづらわしかった。古池のまわりには、小さな湿原が広がり、静かに水をたたえていた。種池への道と思って、池の右手に続く木道を進むと道はミズバショウの葉の広がる湿原の中に入って行き、小さな沢で行き止まりになってしまった。待ち合わせの時間もせまり、道に迷ったかと思って、いささか焦りも感じた。池に戻って、水門の先に回り込むと広い道が現われた。ほぼ時間通りに歩き通し、飯縄山に登った仲間に拾ってもらい、宿に戻った。


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