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白砂山

1994年7月 9日 日帰り 単独行 曇のち雨

白砂山 しろすなやま(2140m) 三等三角点 上越国境(群馬、長野、新潟) 5万 岩菅山 2.5万 野反湖

ガイド:東京周辺の山(山と渓谷社)、関東百名山(山と渓谷社)、諸国名山案内(山と渓谷社)、群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、日本300名山ガイド(新ハイキング社)、山と高原地図「志賀高原・草津」(昭文社)、遊歩百山8(森林書房)

7月9日(土) 4:00 新潟発=(関越道、月夜野IC、R145、長野原、R.292、六合村、R.405)=8:20 野反湖駐車場〜8:26 発―8:38 ハンノ木沢―8:59 地蔵峠―9:59 水場分岐―10:10 堂岩山―11:04 白砂山山頂〜11:40 発―12:30 堂岩山―12:45 水場分岐―13:30 地蔵峠―13:50 ハンノ木沢―14:04 野反湖駐車場=(往路を戻る)=19:10 新潟着

 白砂山は、群馬、長野、新潟の三県境にあって、ネマガリダケの悪路で有名な佐武流岳から苗場山への縦走路の入口にある山である。山名は、白砂川に由来するといわれている。日本百名山の惜しくも落選組の山であるが、秘境の雰囲気をただよわせる野反湖への観光客やキャンパーが多くなるにつれ、その周辺の山の人気も高くなっている。特に皇太子がこの山に登ったことから、この山は広く知られるようになった。
 今週末も東日本は雨の予報であったが、晴れ間を狙って山に出かけることにした。野反峠の周辺は、ニッコウキスゲが咲き始め、観光客が散策していた。野反湖バス停の前の広い駐車場から歩き始めた。笹原に付けられた道を沢に向かって下った後に、登り道になった。数年前の皇太子登山のためか、道は良く整備されていたが、それでも坂の段組は崩れ始めている所があった。地蔵峠に到着すると、5名の軽装のあばさんグループが秋山郷方面に向かって下っていくところであった。あやしい空模様の下で、一般向けとはいえないコースで大丈夫なのか心配になった。ダラダラした登りがしばらく続いた。雨も時おりパラついたが、林の中なので、雨具を付ける必要はなかった。堂岩山にとりつくと急な登りが始まった。堂岩山の山頂は樹木に覆われ、看板がなければそのまま通過してしまう所であった。堂岩山を少し下った所に、八間山への分岐があった。周囲は笹が緑の絨毯となり、その中を登山道が登って行くのが見えた。ガスの間からうかがうと、白砂山は、ピークを2つほどこしたその先であるようであった。登山道に笹がおおい被さるのが気になるようになった。笹原には白いダケカンバの木が点在し、ニッコウキスゲのお花畑となっていた。最後の急坂を登りつめ、後は緩やかな道をたどると山頂に到着した。ガイドブックには360度の眺めと書かれているが、ガスのため視界は閉ざされていた。狭い山頂には、山頂の看板と三角点、それと皇太子登頂記念碑が置かれていた。下りの道は、堂岩山まで2つのピークを越すために、登りと同じ位に体力を必要とした。堂岩山の手前の八間山への分岐で、どちらのコースをとるか迷った。八間山へのコースは、刈り払いがしてあるものの、あまり踏まれてはいないようであった。空模様が怪しいため、そのままのコースを戻ることにした。堂岩山からの急な斜面を下り、樹林帯の緩やかな道に入った時、激しい雨が降り始めた。残りも僅かなので、傘で歩き続けることにしたが、笹をかきわけると下半身があっという間にずぶ濡れになってしまった。駐車場にもどって服を着替えると、雨は一旦上がり、野反湖を見降ろしながら一休みした。車で野尻湖を去る時には、今度はさらに強い雨が始まった。白砂山には、子供連れを含め、15人程がまだ行動中のはずであったが、この激しい雨に辛い思いをしたことと思う。野反湖の麓には幾つかの温泉があり、道路脇にあった応徳温泉六合山荘で300円で入浴して帰宅した。


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