9416

袈裟丸山

1994年5月14日 袈裟丸山 日帰り 単独行

袈裟丸山 けさまるやま
 前袈裟丸山 (1878m) 一等三角点補点
 後袈裟丸山 (1908m) 
 足尾山塊(群馬、栃木) 5万 足尾 2.5万 袈裟丸山

ガイド:群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、アルペンガイド「奥日光・足尾・那須」(山と渓谷社)、日本300名山ガイド 東日本編(新ハイキング社)

5月14日(土) 2:30 新潟発=(関越道、赤城IC、R353、大間々町、R.122、小中、大滝経由)=6:40 袈裟丸山登山口〜6:45 発―7:03 郡界尾根下降点―8:26 後袈裟丸山〜8:30 発―8:40 八反張(はったんばり)のコル―8:55 前袈裟丸山山頂〜9:02 発―9:20 八反張のコル―9:39 後袈裟丸山―10:51 郡界尾根下降点―11:00 袈裟丸山登山口=16:40 新潟

 袈裟丸山は、足尾山塊の皇海山や庚申山の南に、北から順に奥袈裟、中袈裟、後袈裟、前袈裟、といくつかのピークを重ねているが、一般には、標高では一番低いが一等三角点の置かれている前袈裟を袈裟丸山と呼んでいる。袈裟丸山という名は、弘法大師が、この地を通りかかったところ賽ノ河原で子供達が鬼に苦しめられながら石を積んでいるのを見て、三夜の間、経をあげて済度したという伝説に由来するという。
 雪の心配のなさそうな山を選んで出かけた。小中から大滝までは舗装されていたが、その先は夜間の通行は困難な荒れた林道になった。袈裟丸山登山口からは、いきなり尾根までの急な登りが始まり、体が慣れずに苦しい思いをした。郡界尾根上に出ると、道は緩やかになり、笹原に白樺が立ち並ぶ美しい八重樺原に出た。笹原の向うに、前袈裟丸山と後袈裟丸山が立ち並び、尾根が緩やかに後袈裟丸山に登っていくのが見えた。昨年の今頃とは大違いで、今日も快晴となり、後袈裟丸山への最後の登りでは、汗が流れ落ちた。雪は谷合いに僅かに残るのみであった。辿りついた後袈裟丸山は、木立の中で展望はまったく無かった。急坂を下らなければならないのが恨めしかった。八反張のコルは、両側から崩壊が進んでおり、ザレ場を慎重に通過する必要があった。前袈裟丸山の山頂は、比較的広いもののやはり展望は得られず、手前の後袈裟丸山よりの急斜面からの方が、皇海山や庚申山や日光方面の展望が良かった。下山は、後袈裟丸山の山頂付近の急斜面を降りてしまうと、展望と満開のヤシオツツジのお花見を楽しみながらの笹原の道をのんびりと下った。下山途中も10組近くの登山グループに合い、林道がかなり高い所まで延びているこの郡界尾根コースの人気のあることがわかった。途中、わたらせ鉄道の水沼駅に併設されたせせらぎの湯に、2時間400円で入浴後帰宅した。


山行目次に戻る
ホームページに戻る