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子持山

1994年1月4日 日帰り 単独行 晴

子持山 こもちやま(1296m) 一等三角点補点 吾妻(群馬)5万 沼田 2.5万鯉沢、沼田、上野中山

ガイド:群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、関東百名山(山と渓谷社)、奥日光・足尾・那須(山と渓谷社)

1月4日(火) 5;45  新潟発=(関越道、赤城IC、子持神社経由)=9:00 6号橋登山口〜9:05 発―9:45 反射板―10:07 獅子岩分岐―獅子岩往復―10:39 獅子岩分岐発―10:53 1160の頭―11:24 子持山山頂〜12:00 発―12:12 柳ヶ峰分岐―12:28 大ダルミ―13:02 びょうぶ岩登山口―13:08 6号橋登山口ぼう=17:00 新潟着

 関越道下り線で高崎付近に近づくと北関東の展望が大きく広がり、山好きの人間にとっては運転どころではなくなってしまう。上州三山と呼ばれる、赤城山、榛名山、妙義山が一際目立つが、進行方向の真正面の赤城山と榛名山の間に聳える山から目が放せなくなる。この山が一等三角点の子持山であり、渋川伊香保ICから赤城高原SAの間は、特にこの山の展望が楽しめる区間である。
 年も改まり、新たな気持ちで登山を開始する。昨年は百名山にこだわったが、夏までは登れる山もほとんど残っていないため、300名山や一等三角点の山に登ってる予定である。朝方の新潟は晴であったが、湯沢に近づくにつれ雪となり、石打・関越トンネル間はチェーン規制で、東京方面からのスキー客がチェーンを付けるのに悪戦苦闘していた。トンネルを抜けても小雪が残っており、沼田付近の下り線はスキー客で渋滞していた。子持神社を過ぎると林道に僅かではあるが雪が見られるようになった。6号橋のたもとに、獅子岩への案内板があったので歩きだした。枝分れした舗装林道を登っていくと、気付きにくい登山標識があり、林の中の急な登りとなった。登山道は木の枝がかぶっており、踏み跡も不明瞭で、あまり歩かれていないコースのようであった。変だと思ったら、ガイドブックにあるコースは7号橋から入るもので、コースが予定とは違っていた。雑木林の中で木の葉の下に道が消えてしまった。尾根が左右から迫っており、どちらかに正しいコースがあると思いながら、明るい林の中を上の方に向かって登り続けた。右手の尾根に登山標識を見つけ、本来の登山道に戻ることができた。登山標識に熟練者向きとあったように、あまり歩かれていない道であったが、尾根上に出てからは迷う心配は無くなった。尾根を登っていくと反射板の鉄塔に出て、獅子岩が目の前に聳えていた。獅子岩への登りは北向きとなって残雪もあらわれ、滑り易い道となった。疲れた顔の者が2人連れの若者が、挨拶もしないで下っていったが、どうも途中で引き返してきたようであった。獅子岩への分岐からは完全に凍結した道となって、アイゼンが必要になった。岩の基部でアイゼンをはずし、鎖の梯子を登って岩の頂上に立った。足下は切り落ちて見晴らしは良かったが、岩の上に残った雪がすべるため、縁に近づいて落ち着いて風景を楽しむことができなかった。アイゼンを付け直して獅子岩分岐に戻り、その先はアイゼンをはずして1160の頭まで登るが、再び、下りでアイゼンが必要となった。アイゼンを付けたり外したり、手間と時間がかかった。岩の露出した急な登りを突破してようやく頂上に到着した。予想外に苦労しての登頂であった。山頂広場に一等三角点はあったが、その後方の十二山神という黒御影石の石碑が立つ岩の上が最高点のようであった。展望は木立に邪魔され、赤城山方面が見えるのみであった。休憩していると、中山峠からのびる林道からの単独行が登ってきた。地元の人で、正月に家にいて女房の顔を見ていてもしょうがなくてと言っていた。林道からは僅かな登りのようであったが、雪に苦労したと言っていた。下山は、昼になって気温も上がったため、少し歩きやすくなった。大ダルミへの下りは、ストックが頼りの雑木林の中の急な下りであった。大ダルミからは傾斜も緩やかになり、日だまりハイクを楽しみながら車に戻った。スキー帰りで渋滞の上りの高速道を眺めながら、雨の新潟に戻った。

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