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浅間隠山、鼻曲山

1993年12月4日 日帰り 単独行 晴時々曇

浅間隠山 あさまかくしやま(1757m) 二等三角点 角落山塊(群馬) 5万 軽井沢 2.5万 浅間隠山
鼻曲山 はなまがりやま(1655m) 測定点 角落山塊(群馬) 5万 軽井沢 2.5万 軽井沢

ガイド:群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、関東百名山(山と渓谷社)、山と高原地図 軽井沢・浅間(昭文社)

12月4日(土) 3:50 新潟発=(関越道、月夜野IC、R145、中之条、大戸、R406、倉淵経由)=8:40 二度上峠下〜8:55 発―9:39 わらび平分岐―9:45 浅間隠山山頂〜10:00 発―10:35 二度上峠下=10:42 二度上峠発―11:10 氷妻山―11:50 小天狗(鼻曲山頂上)―12:00 大天狗〜12:20 発―13:11 氷妻山―13:40 二度上峠=18:50 新潟着

 浅間隠山という名は、倉淵村や吾妻町から西方を眺めると、この山が浅間山を隠してしまうことからつけられている。別名矢筈山とも呼ばれるように、山頂は2峰に別れている。浅間山の東方に南北に連なる角落山塊の最高峰で、展望に優れており、200名山にも選ばれている。  鼻曲山は、角落山塊の中央に位置し、曲った鼻を思わせる山頂を持つことから、この名前が付けられている。東面は崖になっており、日本武尊が東征のおり、水がなく渇きに苦しんでいたところ、一羽のカラスが飛び立った所に行ってみると、岸壁の中央からカラスの口ににた巨岩が突き出て水が滴り落ちていたという。これが、高崎市内を横切り利根川にそそいでいる烏川源流のいわれとなっている。  新潟は、連日みぞれまじりの雨が続いている。先週の奥会津では、林道に積雪があったことから、はやばやとタイヤをスタッドレスに交換した。冬型の天気図のもと、国境のトンネルを抜けると晴天が広がっていた。みぞれの新潟県と大違いである。北軽井沢へ抜ける二度上(にどあげ)峠までは、榛名山を半周する必要があり、道も複雑で時間もかかったが、途中、子持山や岩櫃山などの山の眺めを楽しむことができた。浅間隠山へは、はじめ沢状の登りで始まったが、尾根に突き上げると笹原の道となった。道は良く整備されており、時々落葉の吹き溜まりに注意する他は、足をはこびさえすればよかった。急な登りわずかで、わらび平との分岐に到着した。三角形をした東のピークは、わきに少し外れた所にあり、やぶに覆われていた。丸みを帯びた西のピークは目の前にあり、もうひと登りを要した。浅間隠山の山頂からは、360度の展望が広がっていた。浅間山は大きくすそのを北軽井沢の上に広げており、雪は頂上部に僅かであった。鼻曲山から角落山までの連なりが目の前にあり、その向うに妙義山のスカイラインが逆光の中で輝いていた。上越や草津、四阿山は厚い雪雲で覆われ、吹雪になっているようであった。風が強く、写真撮影の間にも体が冷えてきた。時間もまだ早く、もう少し歩こうと、地図を広げてコースタイムを検討した。去年の荒船山でも、その特徴のある山頂が目についた鼻曲山が目の前にあり、次は鼻曲山と決めた。それではということで、こ走りに急いで下山した。
 登山靴のまま、車を二度上峠の上まで走らせた。峠の広場からは登山道が稜線上に続いているが、看板は無く、ハイキング地図を確認して歩きだした。登山道の状態は、浅間隠山と異なり、道はしっかり付けられているものの笹がかぶり気味であった。三等三角点のある氷妻山からは、かなり急な下りとなり、一瞬もどろうかと思うような高さで目の前に鼻曲山がそびえていた。最後は急で足が止りそうな登りになり、到着した鼻曲山頂上からの眺めは、浅間隠山とそれほど変らなかったが、角落山が近くであった。日はかげり気味となって気温も下がってきたようであり、大天狗の下り口の日溜まりでグループが休んでいた。鼻曲山への登山道は、霧積温泉からがメインのようであり、二度上峠からのコースは、氷妻山の下りがあるため敬遠されているようであった。一等三角点の留夫山は、もうすこし先で2時間弱が必要であり、日の短いこの時期では諦めるしかなかった。1日に2山は、やはりせわしかった。倉淵温泉に500円で入浴後、みぞれの新潟へ帰宅した。

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