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荒島岳

1993年10月23日 前夜発日帰り 単独行 晴

荒島岳 あらしまだけ(1524m) 一等三角点補点 越美山地(福井) 5万 荒島岳 2.5万 荒島岳

ガイド:日本百名山登山ガイド(下)(山と渓谷社)、一等三角点百名山(山と渓谷社)、一等三角点の名山(新ハイキング社)

10月22日(金) 19:30 新潟発=(北陸道、福井IC、R158、大野経由)
10月23日(土) 1:40 勝原スキー場 (車中泊)
5:40 勝原スキー場発―6:12 ゲレンデ上部―7:14 しゃくなげ平―7:53 荒島岳山頂〜8:05 発―8:50 しゃくなげ平―9:26 ゲレンデ上部―9:48 駐車場=16:50 新潟着

 荒島岳は、近郷の信仰の山としてあがめられ、山頂には荒島神社の祠が設けられている。しかし、この山に遥々遠方より登りに来るのは、この山が日本百名山の一つであることによる。
 冬も近づき、残りの百名山で登れる山も少なくなってきた。この週末は、寒冷前線の通過によって、山は大荒れになり、北部では雪になるとの予報が出ていた。いつものように、前夜のうちに登山口に入り、車の中で寝た。空は満天の星で、翌日の登山の期待が高まった。夜明けが遅くなり、出発は5時半過ぎになった。登山は、ゲレンデの石で歩きにくい急坂で始まり、汗が吹き出た。ゲレンデを抜け出ると、美しいぶな林の登りとなった。静かな山に、落葉を踏む音と風の音だけが聞こえた。小荒島岳への分岐点であるしゃくなげ平に出ると、前荒島岳、中荒島岳そして荒島岳のそれほど離れてはいない3つのピークが姿を現した。頂上への急な登りは苦しいが、登頂後の楽しみのために、背後に広がってきた白山方面の展望には目を向けず、ひたすら登り続けた。ようやくたどり着いた頂上からは360°の展望が広がっていたと書きたいところであるが、実際には、狭い山頂はコンクリートの建物と電波の反射塔に占領されていた。登山道を跨いで、頂上の施設は大切なものなので石を投げたり、破損させないでくださいという意味の看板が建ててあった。よっぽど石を投げてやろうかという誘惑をなんとか押さえ込んだ。風は強いが、雲は無く、青空が広がっていた。やはり第一の眺めは、白山であったが、冠雪はまだであった。また、能郷白山方面には、際立って高いピークは無い代りに、山々の重なりが素晴らしかった。下りは落葉で滑り、笹を掴みながら慎重に下った。下山時に、8組程の他の登山客と出会った。早い時間に下山したので、もう1山と色気を出したが、下山後天気が急に崩れ、帰宅する途中の高速道では激しい雨となり、気温も下がり始めた。


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