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焼岳

1993年8月29日 前夜発日帰 単独行 快晴

焼岳 やけだけ (2455m) 二等三角点 上高地(長野) 5万 上高地  2.5万 上高地、焼岳

ガイド:アルペンガイド「上高地・槍・穂高」(山と渓谷社)、日本百名山登山案内(山と渓谷社)、山と高原地図「上高地・槍・穂高」(昭文社)

8月28日(土) 19:04 新潟発=(北陸道、富山IC、神岡経由)
8月29日(日) =0:20 中尾温泉登山口駐車場 (車中泊)
4:35 発―林道を間違え1時間ロス―5:50 焼岳登山口(駐車場と登山口間約10分)―8:04 秀綱神社―8:29 旧中尾峠―9:13 焼岳山頂〜10:00 発―10:40 旧中尾峠―10:59 秀綱神社―12:09 中尾温泉登山口駐車場=(深山荘入浴)=1:00 深山荘発=6:45 新潟着

 焼岳は、乗鞍火山帯における唯一の活火山であり、上高地の大正池は、この山の噴火によって梓川がせき止められてできたものである。長い間登山禁止であったが、最近解除となりこの百名山にも登ることができるようになった。
 台風東京上陸のため、土曜日は天候回復待ちとなり、晴天を期待しての日曜登山となった。中尾温泉登山口駐車場には20台程をとめることができる広さがあった。夜は満天の星。夜明けは寒くて目が覚める。未明に出発。林道を歩きだしてすぐに、車の進入止めの鎖があった。歩いてしばらくのところで、林道が右に分岐する。右に沢を渡って行く道を選んでしまって黒沢に入り、観測計器の保守登山道を登ってしまったため、1時間のロスを生ずる。焼岳登山口は、この林道分岐を数10m登った所にあった。沢を跳び石づたいに渡り、ササの茂るブナ林の道に入る。つづら折りの登りは、急では無いが、けっしてガイドブックにあるような緩やか登りではなく、結構辛いものがあった。朝日に輝く笠ヵ岳が木々の間から見え、山頂の眺めが期待される。汗をかなりかいたころ気象観測所が現れ、その少し先で大岩を祭った秀綱神社に出た。中尾峠への新道を分けてしばらくで、立ち枯れた木の目立つササ原に出て、旧中尾峠に到着する。焼岳は、頭上にくずれ落ちそうにそそり立っている。ガレ場の急な登りは一気に登れず、休みながら登る。山頂の左に巻きながら登り、鞍部に出ると中ノ湯温泉への分岐に出た。右に方向を変え、噴煙の立ち上る中を、一登りで山頂に着く。快晴の山頂からは、穂高連峰、槍ヵ岳、笠ヵ岳、乗鞍岳が展望できる。特に西穂高、奥穂高からツリ尾根を経て前穂高、明神の展望が素晴らしかった。山頂には噴煙が吹き上がり、火口湖は見え隠れしていた。充分に写真を撮った後に下山に移った。登りの登山客も多く、高度を下げるに連れて微妙に姿を変える風景を眺めながら、滑りやすいガレ場を慎重に下る。樹林帯に入って歩き安くなった道を急ぐが、暑くなり、最後に登山口の沢の水で乾きを癒した。昼近くになっても、登ってくる登山客が結構いた。帰りしなに、新穂高ロープウェイの周囲の様子を見ようとして車を走らせるが、駐車場が満員で渋滞しており、深山荘の露天風呂に300円で入浴して引きかえした。

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