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早池峰山

1993年7月3日 前夜発日帰り 単独行 雨

早池峰山 はやちねさん(1914m) 一等三角点本点 北上山地(岩手)  5万 早池峰山、川井  2.5万 早池峰山、高桧山

ガイド:アルペンガイド「東北の山」(山と渓谷社)、日本百名山登山案内(山と渓谷社)、東北の山(東京新聞出版社)、諸国名山案内 東北(山と渓谷社)

7月2日 (金)20:15 新潟発=山形経由(山形まで3時間)
7月3日 (土) 7:30 河原坊駐車場着〜7:51 発―(正面コース)―9:12 打石―9:50 早池峰山山頂―10:19 打石―11:21 河原坊駐車場=20:00 新潟着

 早池峰山は、女人禁制の山岳宗教の山として古くから開かれ、登山口には宿坊が並び、柳田国男の遠野物語と結び付いて、どこか謎めいた遥かみちのくの山といったイメージが強い。しかし、最近では、ハヤチネウスユキソウに代表されるお花畑の山としての人気が高まってきている。
 天気予報では、東北北部以外は大雨。北に向かって走るが、途中から雨となった。東北自動車の泉までたどり着いたところで仮眠し、夜明けより、再び走りだす。盛岡に近づいた所で雨はあがるが、車が早池峰山に近づくにつれ再び雨になった。岳までの道もあまり広くはないが、その先の河原坊への道は一車線で乗用車のスレ違いがやっとであり、観光バスとは困難な幅であった。河原坊駐車場は30台程はとめられる広さであったが、シーズンは大混雑になりそうだった。雨が激しく、車の中で雨具を付けた。団体を乗せた登山バスや小学校の学校登山バス3台が、雨模様を見ながら待機していた。道は沢沿いで、途中から河原歩きとなった。歩いてしばらくで下山グループと出会い始める。雨具を付けていなかったり、ビニールカッパで、観光気分で登って途中断念の組のようであった。頭垢離が最後の水場となり、尾根に登る道となった。ハヤチネウスユキソウや、チングルマなどの高山植物が現われた。ウスユキソウは咲き始めで、下のあたりしか開いていなかった。ガレ場の苦しい登りとなり、山頂近くは強風で、冷たい雨が横なぐりに襲いかかった。たどりついた山頂は展望は無く、山頂の標識を確認するのみであった。山頂の避難小屋は新しくきれいで、宿泊者も多いようであった。小田越への下りは、向い風となり、残雪も残っているので、往路を戻ることにした。下山後の車の中での着替えは、ズブ濡れとなった下着を脱ぐのが一苦労であった。ウスユキソウ観光ハイキングといった募集団体も含めて、かなりの人数が入山していたが、雨のため山頂までたどり着いた者は少なかったようである。また雨の中、ビニールガッパで、登山道に座りこむまで疲労しきってしまった中高年登山者もいた。河原坊のビジターセンターをのぞいたところ、なかではお弁当を広げるグループで満員であった。


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