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飯豊本山

1993年6月19日  前夜発日帰り 単独行 雨

飯豊本山 いいでほんざん(2105m) 一等三角点本点 飯豊連峰(福島)5万 熱塩、大日岳、飯豊山  2.5万 川入、大日岳、飯豊山

ガイド:東北の山(山と渓谷社)、諸国名山案内 東北(山と渓谷社)、日本百名山登山案内(山と渓谷社)、飯豊連峰・朝日連峰(東京新聞出版社)、山と高原地図「飯豊山」(昭文社)

6月18日(金)22:20 新潟発=( 西会津、山都、一ノ木、川入経由) 6月19日(土)1:20 御沢キャンプ場  (車中泊)
3:42 発―3:50 御沢小屋―4:20 下十五里―4:32 中十五里―4:50 上十五里―5:11 笹平―5:25 横峰―6:15 地蔵小屋―7:13 三国小屋―9:00 切合小屋―9:30 草履塚―9:42 うばの前―10:52 飯豊本山〜11:06 発―11:57 うばの前―12:35 切合小屋―13:57 三国小屋地蔵岳を牛ヵ岩山まで行き過ぎ40分のロス―16:30 地蔵小屋―18:20 御沢小屋―18:30 御沢キャンプ場

 飯豊連峰は、広く新潟、山形、福島にまたがっており、その中でも飯豊本山はかなり古くからの信仰の山である。山中には、宗教的遺跡が残されており、参道として登山道は比較的明確ではあるが、山中の宿泊施設の整備は遅れている。夏期に限って小屋番はいるものの、切合小屋以外は自炊の必要があり、その例外の切合小屋においてさえも米3合を持参する必要がある。ザックは重くなり、その稜線に立つまではかなりのアルバイトを強いられが、その困難な道の彼方のお花畑の楽園が人を魅了してやまず、人気投票でもアルプスの山々と競い合って上位に入っている。
 そろそろ飯豊の雪も融けたかと思って出かけたが、今年は雪解けが遅れているらしい。横峰付近から残雪歩きになり、剣ヵ峰の鎖場の通過に問題はなかったが、種蒔山付近からの下りが雪の壁になっており、かすかなトレースは斜下方に向かっているようであったが、坪足ではとても下ることができなかった。結局、雪田周辺の笹ヤブコギをして下り、夏道をみつけることができた。ハクサンイチゲやシラネアオイが咲いていたが、お花畑としては、飯豊北部の門内岳付近のほうがみごとのように思えた。ようやく到着した飯豊本山の山頂は雨混じりのガスでなにも見えなかった。避難小屋泊りの用意をしてでかけてきたが、天候がさらにくずれそうだったため、そのまま下山することにした。下山途中、地蔵岳手前で地蔵小屋に向かって直角にコースを変えなければいけなかったが、残雪上に直進のトレースが明らかについていたため、尾根通しの夏道に出てしまい道を間違えてしまった。おかしいと思いながら歩いているうちに、コースの看板を見つけて間違えを確認し、引き返した。間違えた箇所を確認するまでは、ツェルトによるビバークの可能性も心に浮んできた。本降りの雨の中のコース違いは、体力以上に気力を消耗してくれた。3組6人に会ったのみで、シーズンには早い山であった。川入からのコースは良く整備されて歩きやすい道であったため、雨の中を長時間にわたって歩き通すことができた。車に戻って着替えをした後、死んだように寝てしまい、2時間後にようやく新潟に向かって出発することができた。

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