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武尊山

1993年6月13日 前夜発日帰り 単独行 晴

武尊山 ほたかやま(2158m) 一等三角点補点 上州武尊山(群馬) 5万 追貝  2.5万 藤原湖、鎌田

ガイド:アルペンガイド「奥日光・足尾・那須」(山と渓谷社)、群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、日本百名山登山案内(山と渓谷社)、山と高原地図「谷川岳・苗場山・武尊山」

6月12日(土)21:20 新潟発=(関越道、水上経由) 6月13日(日) =0:30 裏見の滝駐車場 (車中泊)
4:20 発―5:00 林道終点―6:30 剣ヵ峰分岐―7:40 武尊山(沖武尊)―7:50 発―9:05 手小屋沢避難小屋―9:41 林道終点―10:15 裏見の滝駐車場

 この山の名は日本武尊からきたと言われている。武尊山は古くから信仰の山として開かれてきたが、山頂部に険しい岩場をかかえ、また山が大きくて通常山中一泊を要する山行になるため、あまり一般的な山ではなかった。しかし、日本百名山のおかげで多くの登山客がおしかけるようになってきている。
 裏見の滝駐車場は多くの観光バスをとめることのできるような広い駐車場であった。鎖のかかった林道はしだいに草がおいしげり、車の通行は困難な道になっていった。林道終点から剣ヵ峰への登りは急だが、じきに終わってしまった。ガスのために展望が得られない剣ヵ峰から沖武尊に向かうと、ガスの切れ間から山頂が顔を除かせた。残雪の残る急斜面の登りで、単独行と擦れ違ったが、驚いたことに白人の外人であった。大きなザックを背負っており山中泊のようであったが、登山道の標識の漢字は読むことができるのか不思議に思った。たどり着いた山頂からは、至仏山、燧岳、平ヵ岳の眺めが印象的であった。休んでいると、中ノ岳方面から団体が登ってくるのが見え、先頭のリーダーが到着して言うには、100名の団体が登ってくるというので、急いで下ることにした。剣ヵ峰への登りにはあまり雪は無かったが、手小屋沢避難小屋への下りの尾根は完全な残雪の歩きとなった。道は雪の下に隠されていたが、登ってくる登山客が多かったので雪の上のトレースを頼りに下りることができた。途中、鎖場が雪の壁となって、降りるのに苦労するところもあった。手小屋沢避難小屋は、昨年改装されたらしいが、5、6人入ると一杯になるようなドラムカン小屋でとても泊る気の起きないようなものであった。昨晩泊ったという登山客の話では、中に入り切れないでテントを持っていた者は外で寝たとのこと。山頂を往復するだけなら日帰りで充分であり、この避難小屋を使う必要はないと思われる。新潟県に比べて、群馬県の避難小屋は御粗末のようである。駐車場に戻り、観光客に混じって裏見の滝見物をしたが、階段の下りが長く、恨みの滝とばかり、ぼやいているものが多かった。

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