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那須岳(朝日岳、三本槍岳、茶臼岳)

1993年5月309日 前夜発日帰り 単独行 晴時々曇

朝日岳 あさひだけ(1896m)
三本槍岳 さんぼんやりだけ(1971m)一等三角本点
茶臼岳 ちゃうすだけ(1915m)測定点
  那須連峰(栃木) 5万 那須岳 2.5万 那須岳、那須湯本

ガイド:アルペンガイド「奥日光・足尾・那須」(山と渓谷社)、日本百名山登山案内(山と渓谷社)、諸国名山案内「関東」(山と渓谷社)

5月29日(金) 20:40 新潟発=(会津坂下IC、磐越道、郡山、那須IC、経由)
5月30日(土) =1:30 峠ノ茶屋  (車中泊)
4:10 発―4:45 峰ノ茶屋―5:20 朝日岳―6:13 三本槍岳―7:26 峰ノ茶屋―7:55 茶臼岳―ロープウェイ山頂駅―牛ヶ首―8:56 峰ノ茶屋―9:10 発―9:36 峠ノ茶屋

 那須の名は、那須の余市あるいは玉藻前こと九尾の狐による殺生石の伝説で有名である。また、関東から東北、北海道にかけて走る火山帯に那須火山帯の名前が冠せられていることからもわかるように、知名度の高い山となっている。那須岳という名前は、狭義には茶臼岳をさすが、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷山を合せて那須五山と呼んでいる。一般には、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳をもって那須岳の代表とすることが多いようである。茶臼岳は、トロイデ型の活火山で、現在でも盛んに噴煙を挙げ、噴気の音が山中に轟いているが、ロープウェイがかけられているため、観光客やハイキング客で賑わっている。朝日岳は、那須連峰のうちで最も古い火山であるが、最も急峻な山容をしている。三本槍岳は、昔、三藩の境界上にあったため各藩が領界確認のために槍を立てたことが山名の由来となっており、槍のようには尖っておらずどっしりした姿をしている。この山は、那須連峰の最高峰であるが、奥まったところにあるため、静かな山となっている。
 三斗小屋に泊りたかったが、単独行でもあり、とりあえず日帰りで出かける。夜間、那須への登りで深い霧となり、目を凝らしながら車を運転する。峠ノ茶屋は、大型バスが何台もとめることのできる広い駐車場が設けてあった。茶臼岳にはロープウェイもかかっているが、わずかな登りで稜線に立つことができるため、出発時間のことを考えると、あえて利用する必要は無いものと思われる。前回の四阿山では残雪に苦労したが、今回は日蔭に僅かに残雪が見られるのみであった。一汗の登りで茶臼岳の山腹に到着すると、火山灰地の上に続く登山道と、切立った朝日岳の眺めが目の前に広がった。峠ノ茶屋では、泊り組と思われる登山グループが朝食をとっていた。朝日岳へは岩場の登りとなった。朝日岳の頂上からは、茶臼岳が目の前であり、噴煙が立ち上り、噴気音があたりに響き渡っていた。三本槍岳は、いくつかのピークを越した先であり、ひらべったい山頂をしていた。三本槍岳の頂上はあまり特徴のある所ではなく、頂きに到達し、証拠写真を撮影したことに満足して引き返す。峠ノ茶屋まで戻って、茶臼岳へ登る。先程までの晴天とはうらはらに、ガスがかかり風が強くなる。硫黄の匂いの強い山頂に立つがなにも見えない。ガスのためロープウェイ駅へ下る登山道から外れ、ガスの切れ間で正しい方向を見定める。牛ヶ首へのトラバース道も風が強く、小石が飛んでくる。ロープウェイも動いていないようであったが、軽装のハイカーがロープウェイ山頂駅へ下って行った。無事に降りることができたのであろうか。峠ノ茶屋にもどると多くの登山者が休憩していた。ケルンの風下で昼食とする。下山にかかると、小学校の団体に出会った。途中でバテているものもあり、引率者も大変であるが、事故がおきないか心配であった。駐車場は、この団体の乗ってきた大型バス4台をはじめ、多くの自動車で賑わっていた。

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