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甲武信ヶ岳(途中断念)

1993年4月25日  前夜発日帰り 単独行 晴

甲武信ヶ岳 こぶしがたけ(2475m)標高点 奥秩父(埼玉、山梨、長野) 5万 金峰山 2.5万 金峰山

ガイド:諸国名山案内 関東(山と渓谷社)、関東百名山(山と渓谷社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、アルペンガイド「奥多摩・奥秩父・大菩薩」(山と渓谷社)、分県登山ガイド「埼玉県の山」、「山梨県の山」(山と渓谷社)、日本百名山登山ガイド上(山と渓谷社)、岳人カラーガイド「奥秩父・奥武蔵」(東京新聞出版社)、山と高原地図「奥秩父2」昭文社

4月24日(土) 18:30 新潟発=(関越道、藤岡、上信自動車道、佐久IC、R141、川上経由)
4月25日(日) =1:15 毛木平(十文字分岐)  (車中泊)
4:15 発―4:30 大山祇神社―7:45 信濃川水源地標手前で引き返し―10:22 駐車場

 甲武信ヶ岳は、その形が拳に似ていることに由来するという説と、甲斐・武州・信濃の3国の境にあることから呼ばれるようになったという説がある。この山からは、信濃川、荒川、笛吹川の3つの川の源流となっている。特に信濃川は、遥か奥秩父から日本海まで日本で最長の距離を流れ下ってくることを考えると、信濃川の河口部の町、新潟に住むものにとって、その源を訪れることに特別な感慨を抱かずにはおられない。
 次の百名山として、奥秩父の甲武信ヶ岳に登ろうとしたが、今回は、雪のため山頂まで行き着くことができなかった。信濃側源流を訪れるために、開通なった上信自動車道を経由して、信濃川上より毛木平の十文字峠分岐のすぐ先の広場まで車で入り、車中で仮眠する。山中の野宿は、なにか不気味で車の鍵をロックして寝る。林道はさらに大山祇神社まで続くが、荒れており、駐車場所もあまりない。登山道に入ると、川沿いの緩やかな登りとなり、千曲川源流遊歩道として良く整備されている。ナメ滝を過ぎる頃から残雪が現れ、スパッツを着ける。次第に雪も深くなり、コースは判るものの、膝、さらに腰までもぐるようになった。木橋で渡れるまでに細くなった流れは、春の日差しの中で輝いていたが、融け始めた雪は、体重を支えることができず、一歩づつ両手もつかって、もがいて進むことになった。好天の中で、気分的に余裕があったものの、水源地標の手前で道が雪の中に消え、諦めて引き返すことになった。北向きの沢沿いの道で残雪が多かったこと、雪解けか遅れていたこと、気温が上がってこの日は雪が緩んだことが、敗因であった。

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