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天城山(万二郎岳、万三郎岳)

1993年4月3日  前夜泊日帰り 単独行 晴

万二郎岳 ばんじろうだけ (1294m)
万三郎岳 ばんざぶろうだけ (1406m)一等三角点本点
  伊豆半島(静岡) 5万 伊東 2.5万 天城山

ガイド:東京周辺の山(山と渓谷社)、日本百名山登山ガイド上(山と渓谷社)、ビスターリ93年春(No16)

4月3日(土) 8:55 伊東発(バス)=10:10 天城高原コルフ場―10:22 分岐―10:50 万二郎岳―11:40 万三郎岳―11:50 発―12:56 分岐―13:10 天城高原コルフ場〜13:40 発=(バス)=伊東駅=(東京、上越新幹線経由)=新潟

 天城では、伊豆の踊り子の天城峠がハイキングコースとして有名である。天城山という山は無く、伊豆半島を東西に横切る山脈を天城山と呼び習わしているが、一等三角点のある最高峰の万三郎岳をもってその代表とするようである。
 百名山巡りのため、広島の学会帰りに途中下車して登る。金曜日の午後広島を出て、新幹線を熱海で降り、伊東駅前のビジネスホテルに泊って、翌日のバスを待つ。バスは、レジャー施設をかきわけて進み、到着したのがゴルフ場で、登山できるのか心配になった。登山道に入ると、樹木は良く保存されており、ようやく山らしくなった。わずかな登りで万二郎岳に到着する。万二郎岳山頂は、樹木に覆われて見晴らしは得られないが、その先の下りにかかる所から万三郎岳への山なみが眺められた。しかし、春霞のせいか富士山は見えない。アセビのトンネルであるらしい木立の中を通って、最後のひと登りで万三郎岳に到着。山頂は案内板の建設資材が積み上げられていた。縦走コースから分れて急な尾根を下ると、道は落葉に覆われて不明瞭になってくる。木立の間は、どこでも歩けるため、かえってコースが判らない。時折現われるペンキマークをたどるが、かなり以前、天城山中で道に迷って何日後かに救助されたという遭難騒ぎを思いだしてしまう。十字路まで降りると道は明瞭になり、山腹を巻いてもとにもどるようになる。木々や道の脇の倒木は厚い苔で覆われ、温暖な気候であることを教えてくれる。時間に追われるように歩き、予定より早いバスに間に合わせる。この山はすでに春で、多くの登山客でにぎわっていた。電車、バスと乗り継いだあげくは、3時間あまりの山歩きに、百名山への道は厳しいものがあると思った。

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