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赤城山(黒桧山)

1993年3月27日 日帰り 単独行 晴

赤城山 あかぎさん
 黒桧山 くろびさん)(1823m)三等三角点
  上毛三山(群馬) 5万 沼田 2.5万 赤城山

ガイド:諸国名山案内 関東(山と渓谷社)、関東百名山(山と渓谷社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、日本百名山登山ガイド上(山と渓谷社)

3月27日(土) 4:30 新潟発=(関越道 赤城IC)=8:00 赤城山ビジターセンター駐車場―8:30 登山口―9:50 黒檜山―10:05 発―10:40 大ダルミ―10:55 駒ヵ岳―11:50 ビジターセンター

 赤城山は、関東平野の北に位置し、国定忠治の名前と共に親しまれている山である。また、赤城山と日光男体山の神が、ムカデとオロチに化身して戦場ヶ原で争ったところ、負けそうになったオロチは、弓の名人黒麿に助けを求めたという。黒麿の矢できずついたムカデは赤城山に逃げ帰り、流れ出た赤い血に染ったことから「赤き山」と呼ばれるようになったという伝説がある。観光地の色合いが強い山であるが、夏はハイキング、冬は凍結した大沼のワカスギ釣りなど、アウトドアのフィールドになっている。赤城山も、幾つかのピークを有しており、百名山巡りにおいて、どこを登るかが問題になる。中央火口丘は地蔵岳(1674m)であり、一等三角点本点が置かれているが、ロープウェイが設けられ、歩かずに登れてしまう。そこで、最高点である黒桧山が代表的コースになっている。
 春休みの合宿の朝の体操で騒がしい赤城山ビジターセンター駐車場に車をとめて歩きだす。人声も遠くなり、静かな湖畔の車道を歩く。大沼の湖上には、ワカサギ釣りの小屋掛けが点在して見える。赤城神社の先の登山口は雪で埋もれており、行き過ぎてしまって時間をロスする。ササを掴んで這い登る急な登りが続く。尾根に出る頃から、登山靴のキックが入るようになり歩きやすくなる。山頂手前のT字路から北峰へは雪原となっており、時々雪を踏み抜いて膝まで雪に埋まる。山頂からの展望は、春霞のせいか遠くは見えない。駒ヶ岳へは木段の急坂の下りとなる。道が雪で覆われて、進むのが不安になるが、こちらに向かって登ってくる登山客がおり、そのトレースが頼りになる。大ダルミ付近では、気温が上がったせいか1歩毎に足がもぐり、進むのが困難になる。駒ヶ岳の先の大同への下降点からは、手すりのついた鉄製階段の下りとなったが、アイスバーン状になっていたので、両手で手すりに掴まってすべりながら降りる。しだいに雪の少なくなってくる林の中の道を下り、最後にササをかきわけて車道に出た。終始、雪上の歩きであったが、小学生も交じえた10名近くのグループも含め、5グループ程が入山していた。

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