中ノ岳、大水上山、丹後山

中ノ岳、大水上山、丹後山

1992年10月5日 前夜発日帰り 単独行 晴

中ノ岳 なかのだけ(2085m) 三等三角点
大水上山 おおみなかみやま(1840m)
丹後山 たんごやま(1809m) 二等三角点 越後三山(新潟)5万 八海山、十日町 2.5万 兎岳、六日町

ガイド:新潟の山旅(新潟日報社)、新潟50山(新潟日報社)、越後の山旅下巻(富士波出版社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、日本300名山ガイド東日本編(新ハイキング社)、山と高原地図「越後三山」(昭文社)

10月4日(金) 22:00 新潟発=
10月5日(土) =0:10 十字峡  (車中泊)
4:35 発―5:30 二合目―6:50 五合目(生が畑)―8:35 中ノ岳―9:10 発―9:27 池ノ段―11:15 兎岳―12:10 丹後山―12:35 発―14:36 十字峡

 中ノ岳は、越後三山の最高峰であり、御月山と記された古文書もあるが、平凡な呼び名に落ち着いている。越後三山の他の駒ヶ岳や八海山、さらに近くの巻機山に比べて知名度は低く、通常は1泊の行程になるため、登山者は格段に少ない。中ノ岳から北上すれば駒ヶ岳に至るが、南下すると兎岳、大水上山を経て丹後山に縦走することができる。稜線はさらに巻機山に続いているが、この間には残念ながら道が無い。大水上山は20万分の1地図には名前に載っていない目立たないピークであるが、この山頂下の三角雪渓が利根川の源になっていることで有名である。丹後山は、笹原の広がる高原状の大らかな山で、避難小屋があり縦走路南部の要所になっている。
 十字峡のロッジの下の空き地で車中泊し、未明に懐中電気をたよりに歩きだした。暗い中の登りは、頭が半分眠っており、明るくなるまでにかなりの標高をかせぐことができた。五合目の生が畑には気象観測設備があり、そこまでは悪い道ではなかった。池の回りのぬかるんだ道を過ぎると、笹を掴んで体を引き上げる、中ノ岳へ登り詰める最後の急坂になった。山頂からは、かなたまで山が広がり、八海山、駒ヵ岳、荒沢岳、平ヶ岳が特に目立っていた。紅葉の盛りで、駒ヶ岳は錦に飾られていた。以前のような中ノ岳時間切れ途中断念を起こさないように、慎重にコースタイムを検討した結果、丹後山まで回って下山できると判断し縦走路に進んだ。中ノ岳から丹後山への縦走路は、笹が覆っているとハイキング地図に書いてあったが、ヤブはらいが行われており、普通に歩くことができた。兎岳や大水上岳などのピークを越していく縦走は、利根川源流の山々の眺めを充分に堪能できる素晴らしいものであった。大水上山は、利根川源流といういわれを知らなければそのまま通り過ぎてしまう、目立たないピークであった。丹後山には立派な避難小屋があり、丹後山往復組や中ノ岳への縦走グループがかなり入っていた。丹後山を下ってからの林道歩きがかなりあり、十字峡に戻った時にはかなり草臥れた。紅葉の盛りに眺めの素晴らしい山歩きを楽しむことができた。

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