常念岳、蝶ヶ岳、美ヶ原

常念岳、蝶ヶ岳

美ヶ原

1992年9月12日〜13日  前夜発1泊 単独行 晴れ:晴れ

常念岳 じょうねんだけ(2857m) 標高点
 前常念岳 まえじょうねんだけ (2662m) 一等三角点補点
蝶ヶ岳 ちょうがたけ(2677m) 標高点
 常念山脈(長野) 5万 松本、上高地 2.5万 信濃小倉、穂高岳、上高地

ガイド:アルペンガイド「上高地・槍・穂高」(山と渓谷社)、日本百名山・登山ガイド下巻(山と渓谷社)、日本300名山ガイド西日本編(新ハイキング社)、一等三角点百名山(山と渓谷社)、山と高原地図「上高地・槍・穂高」(昭文社)

美ヶ原 うつくしがじはら
 王ヶ頭 おうがとう(3034m) 二等三角点 美ヶ原(長野) 5万 和田  2.5万 山辺、和田

ガイド:アルペンガイド「美ヶ原」(山と渓谷社)、日本百名山・登山ガイド下巻(山と渓谷社)、日本300名山ガイド西日本編(新ハイキング社)

9月11日(金) 19:30 新潟発=(北陸道、上越IC、R.18、長野、R.19、R158、豊科、穂高 経由)
9月12日(土)=2:00 三股  (車中泊)
5:00 発―8:30 前常念―9:27 常念岳―10:30 発―13:07 蝶芒x―13:30 発―14:00 蝶ヶ岳ヒュッテ  (蝶ヶ岳ヒュッテ泊)
9月13日(日) 4:30 起床〜5:10 日の出〜5:30 朝食〜7:25 蝶ヶ岳ヒュッテ発―9:15 三股 =(豊科、浅間温泉、美ヶ原林道 経由)=11:00 美ヶ原―13:00 美ヶ原発=(武石峠、南角林道、武石、R.152、R.18、上田、長野、上越IC、北陸道 経由)

 松本平の西に連なる常念連峰の内で、ひときわ目につくピラミッド型の山が常念岳である。密猟者が野宿していると、山の上から念仏と鐘の音が何時間も聞こえ、恐れおののいて逃げ下ったという伝説から常念坊と呼ばれ、これが山名の由来になっているという説がある。蝶ヶ岳は、常念連峰の南の目立たない峰であるが、穂高連峰の展望台として名高い。この素晴らしい展望がこの山の魅力となっており、300名山にも選ばれなかったにもかかわらず、北アルプスでも人気のある山になっている。この山の名は、春に黒い蝶が舞うような雪型が現われることに由来するという。
 豊科駅から、道を間違え、三股への林道の入りかたが判りにくかった。三股の駐車場はあまり広くなく、すでにとめてある車も多かった。常念岳へは、なかなか体力を必要とするジグザグの登りが続いた。樹林を抜け出ると岩稜伝いの道となり、展望が開けた。快晴となり、蝶ヶ岳の稜線が良く見え、槍・穂高の眺めも素晴らしいだろうと思うが山の陰になって見えず、先に急ぐ気持ちであせった。前常念は、それほど明確なピークではなくそのまま通過してしまう。縦走路に出て、常念小屋を見下ろす急登をひと頑張りして常念山頂に到着した。山頂は快晴で、写真でお馴染みの槍から穂高までの稜線が目の前に広がっていた。しばらくは、その光景にみとれていたが、その後で写真を採りまくった。充分に眺めを満喫した後、蝶ヶ岳への縦走に移るとガスの中に入ってしまったが、蝶ヶ岳では、再び晴れとなった。常念岳からは槍ヶ岳、蝶ヶ岳からは穂高の眺めが特に優れていた。蝶ヶ岳ヒュッテは狭い蒲団に1人の状態で、第2土曜日のせいで子供連れもめだって混みあっていた。夕暮れや夜明けは、穂高を眺める人で小屋の前は一杯となったが、じっとしているとかなり冷え込んだ。
 翌朝は、朝食後に湯を沸してコーヒーを飲みながら、穂高を充分に眺めた後、下山にかかった。三股への道はよく整備された歩きやすい道で、走るようにしておりることのできた。帰りに百名山を意識して、美ヶ原に寄った。モヤがかかり、玉ヵ鼻からの展望は得られなかった。王ヵ頭はテレビアンテナが立ち並び、山頂という雰囲気ではなく、休憩所からながすスピーカーの音楽がうるさかった。美しい所ではあるが、すでに登山の対象ではなくなっていた。

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