谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳

谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳

1992年6月6日 日帰り 単独行 快晴

谷川岳 たにがわだけ
 トマノ耳 とまのみみ(1963m) 三等三角点
 オキノ耳 おきのみみ(1977m) 測定点
一ノ倉岳 いちのくらだけ(1974m) 一等三角点補点
茂倉岳 しげくらだけ(1978m) 三等三角点
  谷川連峰(群馬、新潟) 5万 越後湯沢、四万 2.5万 水上、茂倉岳、土樽

ガイド:新潟の山旅(新潟日報社)、アルペンガイド「谷川岳・上越の山」(山と渓谷社)、東京周辺の山(山と渓谷社)、諸国名山案内 上信越(山と渓谷社)、群馬の山歩き130選(上毛新聞社)、日本百名山・登山ガイド上巻(山と渓谷社)、日本300名山ガイド東日本編(新ハイキング社)、山と高原地図「谷川岳・苗場山・武尊山」(昭文社)

6月6日(土) 2:00 新潟発=(関越道、湯沢IC) 4:30 土樽駅 6:42 土樽駅発(列車)=6:50 土合駅―7:40 厳剛新道入り口―9:00 西黒尾根合流点―10:05 谷川岳―11:30 一ノ倉岳―11:55 茂倉岳―13:00 矢場ノ頭―15:30 土樽駅=(湯沢IC、関越道)

 谷川岳というと、遭難の多い魔の山というイメージが強い。標高は2000m程であるが、日本海側と太平洋側の天候が相攻めぎあう所にあるため、天候が不安定であり、また東京から日帰り出来る位置にありながら急峻な岩場を持っていることが重なって、大量の遭難事故がおきてきた。家人に谷川岳に行くというというと、危ない山には行くなという返事が帰ってくることが多いであろう。
 谷川岳は、遭難の可能性のある本格的な山というイメージがあり、緊張して出かけた。谷川岳連峰を横断するために、土樽駅から土合駅までの列車の一部利用を考えた。土樽駅は無人駅になっており、3名の登山客が駅舎の内でシェラフで寝ていた。電車の始発を待ったため、登りにかかった時には、快晴のもとで暑くなっていた。厳剛新道の登りでは、雪渓の残るマチガ沢の荒々しい岩壁の眺めに目を奪われた。登山客は極めて多く、西黒尾根合流点から先では追い抜くのに苦労する程であった。肩の広場の直下は残雪の急な登りとなった。トマの耳は、登山客で混雑していたが、その先になると人はまれになった。一ノ倉岳から茂倉岳へかけての稜線は、気持ちの良い残雪歩きであった。快晴で喉が渇き、茂倉岳の水場を当てにしていたが、残雪の下であった。乾きに悩まされながら、木の根が張り出して歩きづらい茂倉新道を降り切り、関越トンネルの残土置き場の水場でようやく腹一杯水を飲んだ。山頂付近では、ブヨのような虫が汗を追って群がり、刺されはしないが、写真を取る邪魔になる騒ぎであった。

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