白馬岳

白馬岳

1991年8月3日 前夜発1泊2日 単独行 雨

白馬岳 しろうまだけ (2930m)  一等三角点本点
白馬鑓ヶ岳 しろうまやりがたけ (2903m) 三等三角点
白馬勺子岳 しろうましゃくしだけ (2812m) 標高点
 北アルプス北部(長野、富山) 5万 白馬岳  2.5万 白馬岳

ガイド:アルペンガイド「立山・剣・白馬岳」(山と渓谷社)、白馬岳を歩く(山と渓谷社)、日本百名山・登山ガイド下巻(山と渓谷社)、日本300名山ガイド西日本編(新ハイキング社)、一等三角点百名山(山と渓谷社)

8月1日(木) (北陸道、直江津IC、R148、白馬経由)
8月2日(金)  猿倉→大雪渓→白馬山荘 (白馬山荘泊)
8月3日(土)  白馬山頂往復→鑓ヶ岳→白馬鑓温泉→猿倉

 白馬岳は、北アルプスで最も人気のある山のひとつである。その魅力は、夏に残る大雪渓と高山植物の豊富さにある。山頂には二軒の山小屋があり、収容人員は、合せて2500人に及んでいる。白馬岳の名は、残雪期の雪型がしろかきうまであることに由来する。鉄道駅は、はくばと読んでいるが、これは誤りである。
 高山植物を見に、昔より憧れていた白馬岳へ出かけた。初めての小屋泊と北アルプスであった。夜明けと同時に歩き出し、大雪渓を越すまで、標準タイムより少し早いくらいで登ることができた。大雪渓はつぼ足で登り続けることができたが、途中で雨がふりだし、お花畑の写真はとれなかった。食事も菓子パンをつまむくらいで、白馬山荘に12時少し前にチェックインした。部屋は始めすいていたが、どんどん詰めこまれて1畳に2人の混みようになった。雨が激しくなり、外には出られなかった。うとうとしていると夕食になった。到着順で、5時半に食べ終え、寝るしかなくなった。先着組は昼から寝る場所を確保していたが、後で到着した人は割り込むのに苦労していた。1つの蒲団に2人が寝て、寝苦しく長い夜であった。期待も空しく翌日も雨であった。天気の様子に不安を感じたが、皆出発していくので歩きだした。縦走路では横なぐりの雨となった。本格的な雨の中の歩行も初めてであった。頑張って歩くが、雨が冷たく、手袋をしないと手がかじかんだ。ザックカバーが風で捲られるので、拾ったビニールテープで縛った。ビニールガッパで、登り坂にへたばっている中年夫婦もいたが、大丈夫であっただろうか。遭難が心配で、時々出会う登山客と立ち話をしてコースが間違っていないか確認した。白馬鑓温泉への下りにかかると風が弱まり一安心となった。稜線上のお花畑を楽しみ、白馬鑓温泉で泊る予定であったが、雨のため、下山することにした。雨と雨具の下の汗で濡れ切って、日向のコルを越す道は長く辛かった。

山行目次に戻る
表紙に戻る