耕雲寺山

耕雲寺山


【日時】 2020年8月30日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 耕雲寺山・こううんじやま・168.9m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/塩野町/越後門前
【コース】 耕雲寺より
【ガイド】 なし

【時間記録】 5:25 新潟発=(R.7、蓮野IC、R.345、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、村上山辺野IC、門前 経由)=6:35 門前せせらぎ公園〜6:58 発―7:26 貯水槽〜7:48 発―7:54 耕雲寺山―8:02 貯水槽―8:48 門前せせらぎ公園=(往路を戻る)=10:30 新潟
 村上の東の門前にある耕雲寺は、楠正成の孫にあたるという傑堂能勝禅師によって、応永元年(1394)に開かれた曹洞宗寺院の名刹である。耕雲寺の背後の丘陵地は、耕雲寺森林公園として整備されており、その上部にあるのが耕雲寺山である。

 まだ登ったことのない山を考えていき、耕雲寺山に出かけることにした。一帯は「森林浴の森」として遊歩道が整備されており、その上部から三角点までは藪漕ぎになるようだが、それも僅かな距離のようである。
 門前に到着すると、寺の参道入り口脇には、「門前せせらぎ公園」があり、広い駐車場が設けられていたので、ここから歩き出した。参道入口を見渡したが、森林公園の案内板もないので、とにかく耕雲寺の境内に進むことにした。参道の正面には熊野神社があり、右手の石段の上に耕雲寺がある。入り口には立派な山門が設けられていた。これは明治19年12月16日の火災のため全伽藍が焼失してしまった後、かろうじて残された鐘楼を山門としたものとのこと。
 境内に入ると、本殿の右手に耕雲寺森林公園案内図が置かれていた。イラスト化が過ぎて、どう歩けば良いのか全く判らない案内図であった。地形図では複雑な破線と実線が記載されているが、山頂近くまで延びている管理用道路や遊歩道の終点がどこか、案内図と重ね合わせることができなかった。
 とりあえず、耕雲寺の右手から145m点を通る尾根沿いに登ることにした。遊歩道の入口付近は、最近草刈りが行われたようであった。お堂の背後を巻くように続く遊歩道から分かれて尾根沿いの遊歩道に進んだ。幅広の遊歩道で、少し傾斜がきつくなると階段状に整備されていた。遊歩道に生えた草も丈が短く整備の手が加えられているものの、歩くものは少ないようであった。途中で左手に道が分かれたが、西側に沿う道に通じているようであった。145m小ピークを越すと、一旦伐採作業道に下り立ったが、それを横断した先に遊歩道が続いていた。
 登りを続けていくと、水道タンクらしき施設が現れ、ここが三角点ピークへの入口であった。遊歩道はさらに続いていたので、先に進んでみた。緩やかに下っていくと左に下る道が分かれた。尾根沿いに進んでいくと、150m小ピークへの登りになった。階段状に整備されているものの、灌木の枝が覆うようになっていた。150m小ピークの上で道は終点になっていた。地形図では、北と西に向かって破線が記されているが、藪に帰っていた。150m小ピークから下って西側の枝道に進むと、草地の広場が現れた。別の枝道を登り返して、水道タンク脇に戻った。
 水道タンク脇からは、藪漕ぎになった。基本的には笹藪で、進むのは難しくはなかったが、倒木が障害物になっていた。所々にテープが取り付けられており、歩く者もいるようであった。小ピークの頂上部は、ワラビの葉が茂った小広場になっていた。草を掻き分けていくと、幸いなことにすぐに三角点を見つけることができた。この点名は、寺山ということで、寺とは耕雲寺ということになる。登頂成功ということで、再び藪漕ぎをして遊歩道に戻った。
 ここまでの歩きで、確認できていなかったのは、管理用道路の終点広場であった。歩いてきた遊歩道を戻っていくと、西側に枝道が分かれた。これに進むと、ユーターンするように方向を変え、緩やかに下っていくと広場に出た。耕雲寺森林公園案内図が置かれており、ここまで林道が上がってきていた。この林道終点広場まで車で上がってくることができるようであった。
 下りは、西側ルートを下ることにした。しばらくは、未舗装の林道歩きが続いた。アブが多くなって、タオルを振り回しながらの歩きになった。林道が北に方向を変えるところで、遊歩道に進んだ。この先は、遊歩道が複雑に交差し、間違えた道に進んでしまうこともあったが、最後は本堂の左手に下り立った。
 駐車場に戻って、着替えをすると、恐れていたことだが、蛭が三匹取り付いていた。幸い血は吸われておらず、麓付近で取りつかれて時間がそれほど経過していなかったと思われる。新潟周辺の山では、川内山塊、菅名山塊、裏五頭に加えて朝日連峰周辺の山は蛭に要注意である。耕雲寺山は、季節を選べば軽い歩きを楽しめることが判った。

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